プレスリリース
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展示総数400点超!見る者をインスパイアする圧倒的な熱量
石岡瑛子 I デザイン
兵庫県立美術館(兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1[HAT神戸内])にて、「石岡瑛子 I(アイ) デザイン」を2024年9月28日(土)より12月1日(日)まで開催いたします。広告、舞台、映画など表現のジャンル、国境を超え、世界的に活躍したデザイナー・石岡瑛子(1938~2012)。没後10年を経て国内外から注目を集める中、本展では瑛子が東京を拠点にしていた1960~80年代の仕事を中心に、ポスターやCM、アートワークからスケッチまで400点以上の作品を一挙公開し、瑛子のクリエイションの核となる「 I=私 」に迫ります。
展覧会概要
没後10年を経て国内外から再び注目を集める石岡瑛子(1938~2012)。広告、舞台、映画など表現のジャンルから国境までを超え、世界的に活躍したデザイナーです。
本展では瑛子が、東京を拠点にしていた1960~80年代の仕事を中心に、センセーションを巻き起こしたポスターやCM、アートワークからスケッチまで400点以上の作品を一挙公開します。
表現者にとって大切なのは「ほんとうの自分力」を培うこと。つまり「私」を磨き抜くこと。瑛子はその信念を胸に、革新的ビジュアルを生み出す創造の旅を続けました。写真や映像、イラストなど多様な分野のトップランナーたちとの協働作業(コラボレーション)を重ねながら。
本展は石岡瑛子のクリエイションの核となる「 I=私 」に迫ります。いまなお熱を放つビジュアルと瑛子自身の言葉に、時代をも超越するデザインの生命力を体感してください。これは“回顧展”ではありません。石岡瑛子は、ここにいます。いまを生きるあなたをインスパイアするために。
本展の見どころ
◆ 時代を超えて鮮烈に響き続ける石岡瑛子の言葉
つねに“崖っぷち”に立ちながら、デザインの本質を探究しつづけた石岡瑛子。「メッセージは常に時代の中で刺激的でなければならない」「デザインに男も女もない。“石岡瑛子”に裏づけられた表現をしたい」「不安と期待と自信が錯綜している時間を持たない仕事はダメだと私は思う」——強い信念に裏づけられた言葉の数々は、時代を越えて私たちの心を揺さぶります。本展では、約50点の代表作に石岡自身の言葉を対置させ、その表現の基底にあるクリエイティブな思想にスポットを当てます。
◆ 校正紙から垣間見える透徹した意志
ポスターなどの印刷物に加え、石岡直筆のスケッチや校正紙をあわせて展示します。細部まで生命力みなぎるデザインがどのように生まれたのか、その制作プロセスと、徹底したクオリティを求める石岡の妥協なき情熱に迫ります。
◆ 初公開となる教科書のデザイン、企画や編集にまで携わった雑誌の仕事など、石岡瑛子の業績を語る上で欠かせないジャンルの一つであるブックデザインも多数紹介します。
◆ 会場内に流れる晩年のインタビュー音声からは、石岡瑛子がいまここにいるかのような臨場感を感じていただくことができます。
◆ 兵庫会場限定の映像資料も準備中。石岡瑛子とも親交のあった安藤忠雄氏設計の展示空間ならではのダイナミックな展示をお楽しみください。
展覧会構成
1幕|知性と品性、感性を磨く―資生堂デビューと新しい女性像の創造―
働く女性がまだ少なかった時代、東京藝術大学を卒業した石岡瑛子は資生堂宣伝部に就職し、デザイナーとしてのキャリアをスタートします。男性の“愛玩物”としての女性像に疑問を抱いた石岡は、サマーキャンペーンで、当時の広告で主流だった人形のような美人のイメージを覆す、健康的で意志的な女性像を打ち出すなど、新しい価値観を提示しました。
2幕|あの頃、街は劇場だった ―1970’s 渋谷とパルコ、広告の時代―
池袋や渋谷にファッションビルを建て、街そのものを劇場と捉えて文化イベントや出版事業を多角的に展開したパルコ。1970年にフリーランスとなった石岡は、1973年に渋谷パルコが開業するとメインのキャンペーンを総括し、「新しい時代」の象徴としてのパルコのブランドイメージを築く上で中心的な役割を担っていきます。
3幕|着地は熱情であらねばいけない ―裸のアートワークに映る私―
石岡の前半期の活動は「広告」を中心に語られますが、ここでは、学生時代に作った絵本や東京藝術大学時代の裸体デッサン、新人デザイナーの登竜門・日宣美の出品作やギャラリーの企画展作品など、広告以外の仕事を取り上げます。石岡は、仕事において完璧なパフォーマンスを達成するため、また「私」を引き出すために、終生、知性・品性・感性・美意識を磨き続け、枠にとらわれることなく表現力を洗練させていきました。
4幕|本も雑誌もキャンバスである ―肉体としてのブックデザイン―
フリーランスになって以降、石岡が力を入れていた領域がブックデザインです。表紙やカバーといった「衣」だけではなく、紙質やサイズ、文字組みなどのボディ(本体)はもちろん、時に骨格たる企画、内容にまで関わりました。まさに“肉体”としてのブックデザインといえるでしょう。そして、石岡にとっての究極のブックデザインは、自身の作品集『EIKO BY EIKO』でした。同書は日米同時出版され、ジャズの帝王マイルス・デイヴィスやスティーブ・ジョブズなど多くのアーティストや経営者のハートをとらえ、石岡の米国デビューを強力に後押ししました。
5幕|地球のすべてが私のスタジオ ―Iデザインは境界も時代も超える―
本章では、1970年代以降のエンターテインメント分野におけるグラフィック・デザインの仕事を中心に紹介します。美術監督として関わった映画「MISHIMA」(1985)ではカンヌ国際映画祭芸術貢献賞、マイルス・デイヴィスのアルバム「TUTU」(1986)ではグラミー賞最優秀レコーディング・パッケージ賞、映画「ドラキュラ」(1992)では衣装デザインでアカデミー賞を受賞するなど、石岡は様々な分野で最高の評価を受けました。石岡は、衣装やセットデザイン、展覧会の企画などの仕事においても、多くの場合宣伝ヴィジュアルまで手がけており、1枚の告知ポスターの中にも「I デザイン」のエッセンスを見てとれます。
デザイナー/アートディレクター。東京藝術大学卒。1961年、資生堂宣伝部入社。前田美波里を起用したポスターなどで頭角を現し独立。70年代にはパルコ、角川文庫など時代を揺るがす数々のキャンペーン、ファッションショーの演出、書籍デザイン他を手がける。80年代初頭に活動の拠点をニューヨークに移して以降は、美術及び衣装デザインなど、さらにボーダーレスに仕事の領域を広げ、舞台「M.バタフライ」でニューヨーク批評家協会賞、アルバム「TUTU」でグラミー賞、映画「ドラキュラ」でアカデミー賞を受賞するなど世界的評価を得る。作品集に『EIKO BY EIKO』『EIKO ON STAGE』、著作に『私デザイン』他がある。
(写真右)石岡瑛子 ©Kazumi Kurigami 1983
開催概要
会期 |
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会場 | 兵庫県立美術館 |
住所 | 651-0073 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1[HAT神戸内] Google Map |
展示室 | 兵庫県立美術館 |
時間 |
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休館日 |
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観覧料 |
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TEL | 078-262-1011 |
URL |
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SNS | |
主催 | 兵庫県立美術館、読売新聞社 |
監修 | Team EIKO(石岡怜子、河尻亨一、永井裕明[N.G.inc.]) |
特別協力 | 公益財団法人DNP文化振興財団、株式会社DNPアートコミュニケーションズ |
企画協力 | 迫村裕子(S2株式会社) |
協賛 | SHISEIDO、公益財団法人伊藤文化財団、公益財団法人日本教育公務員弘済会 兵庫支部 |
協力 | PARCO |
交通案内 | ・阪神岩屋駅(兵庫県立美術館前)から徒歩約8分 ・JR神戸線灘駅南口から徒歩約10分 ・阪急王子公園駅西口から徒歩約20分 ・JR三ノ宮駅南から神戸市バス(29、101系統)にて約15分、「県立美術館前」下車すぐ ・地下駐車場(乗用車80台収容・有料) ※ご来館はなるべく電車・バスをご利用ください。 ※団体バスでお越しの場合はバス待機所のご予約をお願いします。 |
関連イベント
■オープニングトーク 石岡瑛子がここにいる—時代を超える「I」をめぐって—
日時:2024年9月28日(土)14:00~15:30(開場13:30~)
出演:河尻亨一(編集者・銀河ライター/本展監修者)
永井裕明(アートディレクター/本展監修者)
会場:ミュージアムホール
定員:150名(先着順、要観覧券、芸術の館友の会会員優先座席あり)
■スペシャル対談&館長といっしょ! 二人でEIKOを語る
石岡瑛子とクリエイティブな場を共有した小池一子氏、喜多俊之氏がリアルな「EIKO 」を語ります。
日時:2024年10月20日(日)14:00~15:30(開場13:30~)
出演:小池一子(クリエイティブ・ディレクター)、喜多俊之(プロダクト・デザイナー)
会場:ミュージアムホール
定員:150名(先着順、要観覧券、芸術の館友の会会員優先座席あり)
■学芸員による解説会
日時:2024年10月19日(土)、11月30日(土)いずれも15:00~15:45(開場14:30~)
会場:レクチャールーム
定員:60名(先着順)
■ゆっくり解説会
日時:2024年11月10日(日)13:30~ ※予定
会場:レクチャールーム
定員:60名(先着順)
展覧会の見どころを手話通訳および要約筆記付きで解説します。
■こどものイベント
詳細は決まり次第当館HPでお知らせします。
問合せ:tel. 078 262 0908
■ミュージアム・ボランティアによる解説会
日時:毎週日曜日11:00~(約15分)
会場:レクチャールーム
定員:60名(先着順)
■「白雪姫と鏡の女王」上映会
石岡瑛子が衣装デザインを手がけた「白雪姫と鏡の女王」(2012 年、ターセム・シン監督)の特別上映会を行います 。
日時:10 月 12 日(土) ①10:30 ②14:00
会場:ミュージアムホール
定員:各回 250 名
料金:一般・シニア 1000 円、芸術の館友の会会員 500 円
問合せ:兵庫県映画センター(078 754 5503)
心斎橋 PARCO 連携企画「石岡瑛子ポスター展」
会期:2024 年 9 月 25 日 水 12 月 1 日 日
心斎橋PARCOが手がける、アートをもっと身近に感じてもらうプロジェクト第15 弾!
※詳細は決まり次第心斎橋PARCO及び当館HPでお知らせします 。https://shinsaibashi.parco.jp/
同時期開催の展覧会
「コレクション展II」
わたしのいる場所-コレクションから「女性」特集!
2024年 8 月 20 日( 火 12 月 8 日(日)
特別展「石岡瑛子I デザイン」と連動し、当館所蔵の女性作家、約60 人超の作品が集結。
神中糸子(1860 1943 )、田中敦子 1932 2005 )、山崎つる子(1925 2019 )など 。
〔小企画〕美術の中のかたち―手で見る造形
「北川太郎 時のかたち」展
横尾忠則現代美術館「レクイエム 猫と肖像と一人の画家」
2024年9月14日(土)〜12月15日(日)
Ando Gallery 入場無料(当館 2 階)
近日開催のイベント
HART TALK 館長といっしょ!
各回14:00〜15:30(先着順、参加無料)
Vol.8 6月16日(日)
ゲスト:赤松玉女氏(画家、京都市立芸術大学学長)
テーマ:「アーティストにとっての故郷、大学、美術館」
Vol.9 7月7日(日)
ゲスト:堂本右美氏(画家)
テーマ:「堂本尚郎、毛利眞美、――娘・堂本 右美 が語る《画家たちの家》」
Vol.10 9月7日(土)
ゲスト:中野慎之氏(文化庁 文化財調査官(絵画部門))
テーマ:「当館所蔵、本多錦吉郎《羽衣天女》の重要文化財指定について」(仮題)
※詳細は、決定次第、当館HPでお知らせします。
広報用画像一覧
- 「太陽に愛されよう 資生堂ビューティケイク」資生堂ポスター(1966)
掲載許可までに一定のお時間を頂きますのでご了承ください。 - 「鶯は誰にも媚びずホーホケキョ」PARCO ポスター(1976)
- 「あゝ原点。」PARCO ポスター(1977)
- 「あゝ原点。」PARCO ポスター(1977)
- 「西洋は東洋を着こなせるか」PARCO ポスター(1979)
- 「POWER NOW」展覧会のためのポスター(1968)
- 「Tradition et Nouvelles Techniques」展覧会ポスター(1984)
- 「地獄の黙示録」映画ポスター(1979)
- 「ドラキュラ」映画ポスター(1992)
- Miles Davis 「TUTU」レコードジャケット(1986)
- 「NEW MUSIC MEDIA」音楽祭ポスター(1974)
- 「女性よ、テレビを消しなさい 女性よ、週刊誌を閉じなさい」角川書店ポスター(1975)
- EXPO '70 日本万国博 日本万国博覧会ポスター(1970)
- シンポジウム:現代の発見 1,2,3 日宣美賞受賞作品(1965)
- ©Kazumi Kurigami 1983
- 「石岡瑛子Iデザイン」展ポスター
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