
プレスリリース
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アーツ・アンド・クラフツとデザイン
ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで
茨城県近代美術館(茨城県水戸市千波町東久保666-1)にて、「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」を2025年4月19日(土)より開催いたします。19世紀後半のイギリスでおこったウィリアム・モリス(1834-96)らによるデザイン運動、アーツ・アンド・クラフツの歩みを紹介する展覧会。本展では、テキスタイルや工芸品、家具、書籍など約170点による多彩な作品を通じて、モダン・デザインの源流となったアーツ・アンド・クラフツ運動の魅力と展開を紹介します。
《いちご泥棒》 1883年
ウィリアム・モリス
Photo © Brain Trust inc.
展覧会概要
19世紀後半にイギリスでおこったアーツ・アンド・クラフツ運動は、産業革命以後の機械化された工場で作られる粗悪な量産品や商業主義を批判して、職人の手仕事による上質なものづくりを見直すとともに、生活と芸術の一体化を目指しました。その中心となったのが、デザイナーのみならず詩人、社会運動家としても知られるウィリアム・モリス(1834-1896)です。その思想は、同時代の芸術家たちにひろく受け入れられ、イギリスはもちろん、世界各地へとひろがりました。アメリカでは建築家フランク・ロイド・ライト(1867-1959)らが参加して新たな展開を見せるとともに、その後も、この運動の精神は、現代のデザイン思想にまで引き継がれています。
本展では、モリスの代表作として名高いテキスタイル《いちご泥棒》から、ライトがニューヨーク州バッファローに設計した邸宅のステンドグラスに至るまで、壁紙、家具、工芸品、宝飾品、書物といった約170点の多彩な作品を通じて、モダン・デザインの源流となったアーツ・アンド・クラフツ運動の魅力と展開を紹介します。
日本でも人気の高いウィリアム・モリスの壁紙やテキスタイルをはじめ、工芸品、家具、書物など約170点の多彩な作品を通じて、モダン・デザインの源流となったアーツ・アンド・クラフツ運動の魅力と展開を紹介。
【広報文2】(約140字)
イギリスのウィリアム・モリス(1834-1896)が手がけた壁紙やテキスタイルにはじまり、アメリカのフランク・ロイド・ライト(1867-1959)が設計した邸宅のステンドグラスに至る、工芸品、宝飾品、家具、書籍など約170点の多彩な作品を通じて、モダン・デザインの源流となったアーツ・アンド・クラフツ運動の魅力と展開を紹介。
【広報文3】(約200字)
19世紀後半イギリスでおこったアーツ・アンド・クラフツ運動は、産業革命以後失われつつあった手仕事による上質な物作りを見直し、生活と芸術の一体化を目指した。その中心人物=ウィリアム・モリスの思想と実践は、イギリスはもちろん海外へも広がり、アメリカではフランク・ロイド・ライトらによる新たな展開をみせる。本展では、テキスタイルや工芸品、家具、書籍など約170点の多彩な作品により、この運動の魅力とひろがりを紹介。
展覧会の構成と見どころ
1.ウィリアム・モリスが手がけた、日本でも人気のデザインや作品を紹介
モリスは友人たちと1861年にモリス・マーシャル・フォークナー商会(1875年からはモリスの単独経営によるモリス商会)を設立して、様々な作品を制作した。《いちご泥棒》(テキスタイル)をはじめ、《格子垣》(壁紙)、《るりはこべ》(壁紙)など、モリスのデザインを代表するテキスタイルや壁紙を中心に、家具や、晩年のモリスが情熱を注いだ書籍デザインなども紹介。
2.イギリスにおけるアーツ・アンド・クラフツ運動の展開
モリスの思想と実践は、同時代の芸術家たちにも大きな影響を与え、ウォルター・クレイン(1845-1915)、C・F・A・ヴォイジー(1857-1941)らが、壁紙、タイル、金工など様々な作品を生み出した。さらに、現在ではロンドンの老舗百貨店として知られるリバティ商会(1875年設立)をはじめとするモリスの精神を受け継ぐ企業の活動は、アーツ・アンド・クラフツ運動にさらなる広がりをもたらす。こうした企業プロデュースによるテキスタイルや宝飾品、食器等も紹介。
3.アメリカでのアーツ・アンド・クラフツ
モリスの没後、アメリカでは、ボストン、シカゴ、ニューヨーク、デトロイトなど各地にアーツ・アンド・クラフツ協会が設立され、アーツ・アンド・クラフツの精神や技術を教える芸術学校もつくられた。シカゴ・アーツ・アンド・クラフツ協会の創設メンバーである建築家フランク・ロイド・ライトや、ガラス製品で人気を博したティファニー・スタジオなど、アメリカにおけるアーツ・アンド・クラフツの展開を紹介。
4.フランク・ロイド・ライトが設計した《マーティン邸のステンドグラス・ドア》の特別展示
ライトはモリスが提唱したような手工芸に限らない機械生産の重要性を説き、その後のアーツ・アンド・クラフツの展開に新たな境地を拓いた。本展では、ライトの《マーティン邸のステンドグラス・ドア》を、映像とのコラボレーションによる特別展示でお楽しみいただく。
開催概要
会期 |
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会場 | 茨城県近代美術館 |
住所 | 310-0851 茨城県水戸市千波町東久保666-1 Google Map |
時間 |
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休館日 |
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入場料 |
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TEL | 029-243-5111 |
URL |
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SNS | |
主催 | 茨城県近代美術館 |
後援 | ブリティッシュ・カウンシル/水戸市/朝日新聞水戸総局/茨城新聞社/NHK水戸放送局/産経新聞社水戸支局/東京新聞水戸支局/日本経済新聞社水戸支局/毎日新聞水戸支局/読売新聞水戸支局/Lucky FM茨城放送 |
企画協力 | 株式会社ブレーントラスト |
イベント
講演会「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」
講師:藤田治彦氏(大阪大学名誉教授、本展図録監修者)
日時:2025年5月10日(土) 13:00~14:30
会場:当館地階講堂/定員:250名(申込不要、参加無料)
令和7年度美術館アカデミー
「ウィリアム・モリスと理想の書物―ケルムスコット・プレスの名詩の園」
講師:小林英美氏(茨城大学教育学部教授)
日時:2025年5月18日(日) 14:00~15:30
会場:当館地階講堂/定員:250名(申込不要、参加無料)
学芸員による鑑賞講座
講師:山口和子(本展担当学芸員)
日時:2025年6月7日(土) 14:00~15:30
会場:当館地階講堂/定員:250名(申込不要、参加無料)
※各イベントは、内容が変更または中止になる場合があります。ご来館の際は、当館HPでご確認いただくか、当館までお問い合わせください。
広報用画像一覧
《格子垣》 1864年
ウィリアム・モリス
Photo © Brain Trust inc.《いちご泥棒》 1883年
ウィリアム・モリス
Photo © Brain Trust inc.《サーヴィル肘掛け椅子》 1890年頃
ジョージ・ワシントン・ジャック
Photo © Brain Trust Inc.《孔雀》1860-70年代
ウォルター・クレイン
Photo © Brain Trust Inc.《ユートピア便り》1892年
ウィリアム・モリス
Photo © Brain Trust Inc.《ピューターとエナメルの3点組ティーセット》1900年頃
アーチボールド・ノックス
Photo © Brain Trust Inc.《カットグラスの扇型花器》
ジョン・ウォルシュ・ウォルシュ
Photo © Brain Trust Inc.《ホワイトメタルのエナメル・ペンダント》 1920年頃
ジェームズ・クロマー・ワット
Photo © Brain Trust inc.《三輪のリリィの金色ランプ》
1901-25年
ティファニー・スタジオ
Photo © Brain Trust Inc.
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