プレスリリース
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石岡瑛子 I デザイン
茨城県近代美術館(茨城県水戸市千波町東久保666-1)にて、「石岡瑛子 I デザイン」を2024年4月27日(土)より7月7日(日)まで開催いたします。デザイナー、アートディレクターとして人々に新しい価値観を提示し、広告、舞台、映画など多岐に渡る分野で国際的に活躍した石岡瑛子(1938-2012)。本展では資生堂やPARCOの広告など前半期の代表作を中心に、彼女の飽くなき情熱が刻み込まれた約500点の作品を一挙公開。今なお鮮烈な輝きを放つ石岡瑛子の仕事の本質に迫るとともに、その創造の核となった「I=私」を浮き彫りにします。
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展覧会概要
広告をはじめ、舞台美術、衣装デザインなど多岐にわたる分野で世界的に活躍したデザイナー・石岡瑛子(1938- 2012)。本展では、没後10年を経て国内外から改めて注目が集まる石岡の、キャリア初期における資生堂やセンセーションを巻き起こしたPARCOの代表作をはじめ、東京を拠点にしていた1960-80年代の仕事を中心に、 アートディレクターとして采配を振るったポスターやCM、グラフィックアートからスケッチまで、約500点を一挙公開します。 本展は、常に革新的なヴィジュアルを目指した石岡のデザイン哲学と、彼女が表現者として生涯にわたって磨き抜いた「I=私」を浮き彫りにします。「I=私」――自らを鍛錬し続けること、そして他者とのオープンな協働を通して培った「本当の“自分力”」 ――は、彼女のデザインを唯一無二のものとしました。強烈な個性と飽くなき情熱が刻み込まれた石岡の「I デザイン」は今なお色褪せることなく、現代を生きる私たちの心の深いところに斬り込んできます。 刺激的で、見る者を鼓舞しインスパイアする石岡瑛子の世界。会場で是非、その圧倒的な熱量を“体感”してください。(約470字)
デザイナー、アートディレクターとして広告、舞台、映画など多岐に渡る分野で国際的に活躍した石岡瑛子(1938- 2012)。資生堂やPARCOの広告など前半期の代表作を中心に紹介し、石岡瑛子の仕事の本質に迫ります。
【広報文②】(約120字)
デザイナー、アートディレクターとして広告、舞台、映画など多岐に渡る分野で国際的に活躍した石岡瑛子(1938- 2012)。本展では資生堂やPARCOの広告など前半期の代表作を中心に約500点の作品を一挙公開。今なお鮮烈な輝きを放つ石岡瑛子の仕事の本質に迫ります。
【広報文③】(約170字)
デザイナー、アートディレクターとして人々に新しい価値観を提示し、広告、舞台、映画など多岐に渡る分野で国際的に活躍した石岡瑛子(1938-2012)。本展では資生堂やPARCOの広告など前半期の代表作を中心に、彼女の飽くなき情熱が刻み込まれた約500点の作品を一挙公開。今なお鮮烈な輝きを放つ石岡瑛子の仕事の本質に迫るとともに、その創造の核となった「I=私」を浮き彫りにします。
展覧会の構成と見どころ
1幕 知性と品性、感性を磨く―資生堂デビューと新しい女性像の創造―
働く女性がまだ少なかった時代、東京藝術大学を卒業した石岡瑛子は資生堂宣伝部に就職し、デザイ ナーとしてのキャリアをスタートします。男性の“愛玩物”としての女性像に疑問を抱いた瑛子は、サマーキャンペーンで、当時の広告で主流だった人形のような美人のイメージを覆す、健康的で意志的な女性像を打ち出すなど、新しい価値観を提示しました。
2幕 あの頃、街は劇場だった―1970’s 渋谷とパルコ、広告の時代―
池袋や渋谷にファッションビルを建て、街そのものを劇場と捉えて文化イベントや出版事業を多角的に展開したパルコ。1970年にフリーランスとなった瑛子は、1973年に渋谷パルコが開業するとメインのキャンペーンを総括し、「新しい時代」の象徴としてのパルコのブランドイメージを築く上で中心的な役割を担っていきます。
3幕 着地は熱情であらねばいけない―裸のアートワークに映る私―
瑛子の前半期の活動は「広告」を中心に語られますが、ここでは、学生時代に作った絵本や東京藝術大学時代の裸体デッサ ン、新人デザイナーの登竜門・日宣美の出品作やギャラリーの企画展作品など、広告以外の仕事を取り上げます。瑛子は、 仕事において完璧なパフォーマンスを達成するため、また「私」を引き出すために、終生、知性・品性・感性・美意識を磨き続け、枠にとらわれることなく表現力を洗練させていきました。
4幕 本も雑誌もキャンバスである―肉体としてのブックデザイン―
フリーランスになって以降、瑛子が力を入れていた領域がブックデザインです。表紙やカバーといった「衣」だけではなく、紙質やサイズ、文字組みなどのボディ(本体)はもちろん、時に骨格たる企画、内容にまで関わりました。まさに“肉体”としてのブックデザインといえるでしょう。そして、瑛子にとっての究極のブックデザインは、自身の作品集『Eiko by Eiko』でした。同書は日米同時出版され、ジャズの帝王マイルス・デイヴィスやスティーブ・ジョブズ(アップル創業者)など多くのアーティストや経営者のハートをとらえ、瑛子の米国デビューを強力に後押ししました。
5幕 地球のすべてが私のスタジオ―Iデザインは境界も時代も超える―
本章では、1970年代以降のエンターテインメント分野におけるグラフィック・デザインの仕事を中心に紹介します。美術監督として関わった映画「MISHIMA」(1985)ではカンヌ国際映画祭芸術貢献 賞、マイルス・デイヴィスのアルバム「TUTU」(1986)ではグラミー賞最優秀レコーディング・パッケージ賞、映画「ドラキュラ」(1992)では衣装デザインでアカデミー賞を受賞するなど、瑛子は様々な分野で最高の評価を受けました。瑛子は、衣装やセットデザイン、展覧会の企画などの仕事においても、多くの場合宣伝ヴィジュアルまで手がけており、1枚の告知ポスターの中にも「Iデザイン」のエッセンスを見てとれます。
瑛子の仕事を貫く、確固たる「I(私)」。それは彼女のデザイナーとしての「個性」や「エゴ(自我)」ではなく、文化や価値観が異なるコラボレーターたちと協働し、刺激を受ける中で培い、長年にわたって磨き上げてきた「本当の自分力」であり、他者への慈愛と包容力、そして社会への深い洞察を備えた「I(私)」でした。 瑛子が生み出した、輝くようなヴィジュアルと説得力に満ちた言葉の数々は、技術革新のスピードが加速して物事が急速に変化し、とかく自分を見失いがちな現代において、「I(私)とはどうあるべきか?」、そして「本当の自分力とは何か?」 という問いを投げかけるとともに、見る者の「I(私)」を強烈にインスパイアしてくれることでしょう。 「I(私)」と「本当の自分力」――この混沌とした世界を生き抜いていくための、心強い指針となってくれるはずです。
見どころ1 時代に投げ込まれる起爆剤、社会を揺さぶるメッセージ
――メッセージは常に時代の中で刺激的でなければならない。
デザインによって人々に新しい生き方や価値観を提示した瑛子。「太陽に愛されよう 資生堂ビューティケイク」(1966)では、 当時高校生だった前田美波里を起用してそれまでの紋切り型の美人像を一新、生命力溢れる意志的な女性像を打ち出しました。センセーションを巻き起こしたPARCOの一連のキャンペーンでは、性や国境、人種の枠組みを打破すべく、鮮烈なメッ セージとともに型破りな表現を展開。「女たちよ、大志を抱け!」「鶯は誰にも媚びずホーホケキョ」「裸を見るな。裸になれ。」 「諸君、女のためにもっと美しくなろう」――批判精神に富んだ、挑戦的なメッセージとヴィジュアルは一世を風靡し、「石岡瑛子といえばパルコ」「パルコといえば石岡瑛子」と語られるほどでした。見どころ2 誰もが敬意を抱いた情熱と執念――妥協を知らない完璧主義者
「もっといいものをつくりたい」。細部に至るまで完璧な仕上がりを求めた瑛子は、仕事のクオリティを上げるために協働するクリエイターやスタッフと対話を重ね、時には軋轢も辞さず丁々発止のやりとりを繰り広げました。瑛子が完成に向けてどのようなヴィジョンを抱き、いかに表現を磨き上げていったのか――几帳面だった瑛子が残したスケッチやメモ、校正紙などから、彼女の体温や生の感情を感じ取るとともに、制作のプロセスの一端をうかがい知ることができます。特に写真の色校正にびっしりと書き込まれた朱字(修正指示)は必見です。瑛子の直筆の朱字の入った校正紙は、展示するたびに、細かく厳しい指示に恐れおののく人、あるいは情熱と説得力に満ちた書き込みに感動する人が続出し、SNSでも話題をさらっています。本展の、意外な見どころの一つといえるでしょう。
見どころ3 綺羅星のような表現者たちとの出会い、コラボレーション
瑛子にとって他者とのコラボレーションは、優れた才能と出会い、刺激し合うことによって新しい化学反応を起こし、ひとりではなし得ない表現に至る魔法のようなものでした。 マイルス・デイヴィスのアルバム「TUTU」(1986)の、マイルスの顔と手のみで構成されたミニマルなデザインは、瑛子とファッション写真界の巨匠アーヴィング・ペン、そしてジャズの帝王マイルスとの緊張感に満ちたセッションを経て誕生しました(同 アルバムは、1987年のグラミー賞の最優秀レコーディング・パッケージ賞を受賞)。名匠フランシス・フォード・コッポラとは映画「地獄の黙示録」(1979)のポスター・デザインを経て、「ドラキュラ」(1992)でタッグを組んで衣装デザインに携わり、「今まで見たことのない表現」を追究しました。瑛子は、コッポラが「型破りで、新鮮で、独特」と称賛したデザインによってアカデミー賞の栄冠に輝きました。 ナチスの党大会やベルリン・オリンピックの記録映画で類い希な才能を発揮したレニ・リーフェンシュタールとの長きにわたるコラボレーションも特筆されます。1972年にレニの写真集を目にして衝撃を受けた瑛子は、後に彼女を取材し、展覧会を企画するに至ります(1980年「レニ・リーフェンシュタール写真展:アフリカの異星人ヌバ」、1991 年「映像の肉体と意思―レニ・リーフェンシュタール展」)。本展では、瑛子がその創造力や人生について検証を重ね、「20 世紀を代表する映像の巨 人」と評したレニにまつわるプロジェクトを、インタビュー、展覧会の構成・演出等の資料、印刷物のデザイン、関連書籍などとともに紹介します。
内覧会・記者発表会のご案内
※報道関係者様対象となります。一般の方はご参加いただけません。
※内覧会・記者発表会、いずれも【事前のお申し込みは不要】です。
内覧会
日時:2024年4月26日(金)14:00~16:00(受付 13:30~)
場所:茨城県近代美術館 2階 企画展示室
※河尻亨一氏(本展監修者、編集者、作家)と永井裕明氏(本展監修者、アートディレクター、N.G.inc.)が参加します。
記者発表会
日時:2024年4月27日(土)11:00~12:00(受付 10:30~)
場所:茨城県近代美術館 地階 会議室
※河尻亨一氏(本展監修者、編集者、作家)と田仲文氏(DNP 文化振興財団)が参加します。
※記者発表会後、展覧会場にご案内いたします。
※同日 14 時から河尻氏による講演会を実施しますので、あわせて取材をお願いします。
ご多忙のことと存じますが、ぜひご取材くださいますようお願い申し上げます。
ファイル概要:茨城県近代美術館 企画展「石岡瑛子Iデザイン」内覧会・記者発表会のご案内
開催概要
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会場 | 茨城県近代美術館 |
住所 | 310-0851 茨城県水戸市千波町東久保666-1 Google Map |
休館日 |
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入場料 |
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TEL | 029-243-5111 |
URL |
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SNS | |
主催 | 茨城県近代美術館 |
協賛 | 水戸市/朝日新聞水戸総局/茨城新聞社/NHK 水戸放送局/産経新聞社水戸支局/東京新聞水戸支局/日本経済新聞社水戸支局/毎日新聞水戸支局/読売新聞水戸支局/LuckyFM 茨城放送 |
特別協力 | 公益財団法人 DNP 文化振興財団/株式会社 DNP アートコミュニケーションズ |
企画協力 | 迫村裕子(S2 株式会社) |
監修 | Team EIKO(石岡怜子、河尻亨一、永井裕明[N.G.inc.]) |
企画展関連イベント
講演会 石岡瑛子の「I」をめぐって
石岡瑛子の世界初の評伝『TIMELESS 石岡瑛子とその時代』の著者であり、生前最後のインタビューを手がけた河尻 亨一氏に、幾多のセンセーションを巻き起こし、世界を魅了した伝説のデザイナー・エイコの素顔と、その創造の源泉につ いて語っていただきます。
講師:河尻亨一氏(本展監修者、編集者、作家)
日時:2024年4月27日(土) 午後2時~午後3時30分
会場:地階講堂
定員:250名(申込不要、参加無料)
学芸員によるギャラリートーク
講師:澤渡麻里(本展担当学芸員)
日時:2024年5月25日(土)、6月16日(日) 午後2時~午後3時
会場:2階企画展示室(申込不要、要企画展チケット)
※イベント詳細につきましては当館 HP をご覧いただくか、お問い合わせください。
広報用画像一覧
- 「太陽に愛されよう 資生堂ビューティケイク」資生堂ポスター (1966)
※当図版はご連絡をいただいてから掲載許可に一定のお時間を頂戴します点ご了承ください。 - 「NEW MUSIC MEDIA」音楽祭ポスター (1974)
- 「女性よ、テレビを消しなさい 女性よ、週刊誌を閉じなさい」角川書店ポスター(1975)
- 「鶯は誰にも媚びずホーホケキョ」PARCO ポスター (1976)
- 「あゝ原点。」PARCO ポスター (1977)
- 「西洋は東洋を着こなせるか」PARCO ポスター (1979)
- 「地獄の黙示録」映画ポスター (1979)
- 「Tradition et Nouvelles Techniques」展覧会ポスター (1984)
- マイルス・デイヴィス 「TUTU」レコードジャケット (1986)
- 「ドラキュラ」映画ポスター (1992)
- 石岡瑛子 ©Kazumi Kurigami 1983
- 「石岡瑛子Iデザイン」チラシ(表)
- 「石岡瑛子Iデザイン」チラシ(裏)
会員向けご提供広報用データ
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- 茨城県近代美術館の施設(外観・内観)画像も同時ご提供
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