プレスリリース
UPDATE
ヒューマニズムに生きたバルト三国写真展
Human Baltic
われら バルトに生きて
スパイラルガーデン
スパイラルガーデン(スパイラル1F)(東京都港区南青山5-6-23)にて、国内初となるバルト三国ヒューマニスト写真展「Human Baltic われら バルトに生きて」を2024年5月27日(月)より6月9日(日)まで開催いたします。1960年代から1990年代に、バルト三国(リトアニア、ラトビア、エストニア)で活躍した17人の伝説的なヒューマニスト写真家達の作品200点以上が一堂に集結。写真家達の視点を通じて日常の大切さ、表現の自由、芸術の社会的役割にフォーカスします。
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新着情報
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NEW 最新リリースのご案内(5/21) バルト三国と日本の写真を比較する共同研究プロジェクト「The Humanist Link between Japan and the Baltics」研究発表のお知らせ
同展覧会では、写真が抗議を表現する媒体としてどのように機能したかを探るため、バルト三国と日本の写真を比較する共同研究プロジェクト「The Humanist Link between Japan and the Baltics」を実施し、その研究発表を行います。
(画像右:アレクサンドラス・マシアウスカス シリーズ「農村市場」より)
研究プロジェクト「The Humanist Link between Japan and the Baltics」
同プロジェクトでは、日本、リトアニア、ラトビア、エストニアからキュレーターや美術評論家を集め、エッセイを執筆しました。日本とバルト諸国は、地理的および文化的距離があるにもかかわらず、両地域の写真家は自らの芸術を通して、社会状況を記録し、批評してきました。これらの類似点を調査した結果、ヒューマニスト写真の普遍性やそれが担う役割についてより深く理解することができました。この研究を実施し、広めることで、同プロジェクトは芸術家たちの抵抗を称えるだけでなく、彼ら・彼女らの物語や貢献を忘れ去られないようにも努めています。同記事は本展公式ウェブサイトでご覧いただけます。
公式ウェブサイト「Human Baltic われら バルトに生きて」エッセイ
https://humanbaltic.com/ja/essays
※このプロジェクトは東芝国際財団の支援を受けています。
最新リリースは、こちらよりダウンロードいただけます。
最新リリースのご案内(5/14) バルト三国ヒューマニスト写真展「Human Baltic われら バルトに生きて」で
ARアプリを通して平和的デモ運動「バルトの道」を体験!5月27日(月)から。
国内初となるバルト三国ヒューマニスト写真展「Human Baltic われら バルトに生きて」の開催に併せて、ARアプリ「バルトの道」をローンチします。同アプリケーションは5月27日からアップルストアやグーグルストアで、ダウンロード可能です。
ARアプリ「バルトの道」
バルト三国の写真家による150点以上の写真作品、音声、ビデオなど様々なコンテンツを通して、バルト三国で起こった重要な平和的デモ運動「バルトの道」や「歌う革命」、「ロック・マーチ」など、文化を通した連帯と非暴力の抗議運動を体験して頂きます。同アプリは会場周囲を約20分間歩くツアーで体験できます。無料でダウンロードでき、日英両言語で利用可能です。
※平和的デモ運動「バルトの道」とは
1989年8月23日、約200万人以上の人々が手を繋ぎ、エストニア、ラトビア、リトアニアを横断する690kmに及ぶ人間の鎖「バルトの道」を形成した、重要な平和的デモ運動です。
最新リリースは、こちらよりダウンロードいただけます。
展覧会概要
NGO団体KOI NIPPONは、2024年5月27日(月)から6月9日(日)まで、スパイラルガーデン(スパイラル1F)(東京都港区南青山5-6-23)にて、国内初となるバルト三国ヒューマニスト写真展「Human Baltic われら バルトに生きて」を開催します。
本展は、1960年代から1990年代に、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)で活躍した17人の伝説的なヒューマニスト写真家による200点以上の作品を展示し、日常の大切さ、表現の自由、芸術の社会的役割に焦点を当てます。また、展覧会会期中は、ARアプリ「バルトの道」のローンチや、またウクライナ難民支援チャリティーオークションなどを開催します。
バルト三国で起きたヒューマニスト写真運動とは
第二次世界大戦の影響で起こったヒューマニスト写真運動は、一人一人の人間性の重要さに光を当て、平和を推進してきました。バルト三国に生きたヒューマニスト写真家達は、宗教、性、貧困、国民のアイデンティティ、占領のトラウマなど、特定のトピックを撮影することを禁じられていました。しかし、あるがままの姿に焦点を当てたいと考えた写真家達は、真の意図を隠さなければなりませんでした。そこで、視覚的な比喩や、隠れメッセージ、「イソップ言語(検閲を逃れるための特殊なコミュニケーション言語)」などを用いながら、ヒューマニスト写真家達は表現の自由、アイデンティティの自由、そして真実の記憶の自由のため、絶え間なく立ち向かいました。写真家の視点を通して、ソ連時代を生きたバルト三国の人々のありのままの姿を感じながら、人生の力強さ、優美さ、複雑さをご覧ください。
代表的な展示作家の紹介
カリユ・スール Kalju Suur
1928 - 2013年、エストニア出身。
タリン写真クラブ(1960年)およびフォトグループSTODOM(1964年)の創設メンバー。国際写真芸術連盟(FIAP)優秀賞受賞。彼の作品は、ポートレート、報道写真、ヌード写真など多岐にわたっており、テーマによって芸術表現が変化した。しかし、彼の自由な創造性が遺憾無く発揮されたのは、日常生活における偶発的な場面を捉えた作品である。スールは、鑑賞者が自分なりの物語を読み取れるような、素朴だが魅力的な瞬間をとらえた。彼のドキュメンタリーフォト写真は構図に制約がなく、ダイナミックである。また、スールは、ソビエトの新聞に初めてヌード写真を掲載した写真家として、歴史にその名を刻んでいる。
ゼンタ・ジヴィジンスカ Zenta Dzividzinska
1944 – 2011年、ラトビア出身。
1961年から1966年まで、当時のバウハウスに相当するリガ応用芸術学校で学ぶ。1964年、写真芸術の著名な提唱者の一人であり、フォトクラブ・リガの主要メンバーの一人であったグナーズ・ビンデの通信写真教室にも通った。ジヴィジンスカの作品は、彼女の生涯や芸術が十分に評価されなかったことから、貧弱なアーカイブを残すに至った。彼女のシリーズ作品『House by the River(川沿いの家)』は、ラトビア農村の小さな家に住む3世代の女性の日常生活を描いている。ラトビア美術界においては、フェミニズム批評が1980年代に登場するまで存在しなかったことから、今日、これらの作品はフェミニズムの概念を拡張し、独自の視点をもつという意味で、パラフェミニズム的作品と見なされている。
アルゲルダス・シャシュコス Algirdas Šeškus
1945年生まれ、リトアニア出身。
1970年代後半に展覧会活動を始めた当初、彼の作品はまるで理解されなかった。不適切な構図、過剰露光、傷だらけのネガ、歪んだフレーミングなど、「退屈の美学」と呼ばれる、明らかな平凡さ、単調さ、偽のアマチュアリズムは正当化されがたかったためである。だが、シャシュコスにとって写真は、見る者と現実を隔てる膜であり、見えるものに名前を付けるよりも、その振動に耳を傾けるべきものであった。1975年から1985年まで、彼はリトアニアテレビの撮影スタッフとして現実の「正しい」バージョンを撮影している。その一方で、そうではないバージョン、人々が出演の準備をする様子も撮影していた。その写真の中では、アナウンサー、体操選手、ダンサーたちがスタジオという人工的な時空の中で捉えられ、別の人生への憧れを発しているようにみえる。シャシュコスは画家としても活動し、前衛芸術運動にも参加していたが、1990年代初頭には芸術から離れ、そして2010年に写真集の出版を再開した。2017年にはドイツのカッセルとアテネで開催されたdocumenta14(ドクメンタ14)に参加。彼の作品は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)やマドリード国立ソフィア王女美術館(Museo Nacional Reina Sofía)などの重要なパブリックコレクションに収蔵されている。
メインキュレーター
・アグネ・ナルシンテ Agnė Narušytė
共同キュレーター(五十音順)
・イヴェタ・ガバリーナ Iveta Gabalina
・クリステル・アイメー・ラウラ Kristel Aimee Laur
・トーマス・ヤールベルト Toomas Järvet
参加アーティスト(五十音順)
エストニア
・アルノ・サール Arno Saar
・エネ・カルマ Ene Kärema
・カリユ・スール Kalju Suur
・ペーター・トーミング Peeter Tooming
・ペーター・ランゴヴィッツ Peeter Langovits
・ティート・ヴェルマーエ Tiit Veermäe
ラトビア
・アイヴァース・リアピンシュ Aivars Liepiņš
・アンドレス・グランツ Andrejs Grants
・グヴィドー・カヨンス Gvido Kajons
・グナーズ・ビンデ Gunārs Binde
・ゼンタ・ジヴィジンスカ Zenta Dzividzinska
・マーラ・ブラフマナ Māra Brašmane
リトアニア
・アルギマンタス・クンチュス Algimantas Kunčius
・アルゲルダス・シャシュコス Algirdas Šeškus
・アレクサンドラス・マシアウスカス Aleksandras Macijauskas
・ビオレタ・ブベリーテ Violeta Bubelytė
・ロームアルダス・ポルジェルスキス Romualdas Požerskis
ARアプリ「バルトの道」
バルト三国の写真家による150点以上の写真作品、音声、ビデオなど様々なコンテンツを通して、バルト三国で起こった重要な平和的デモ運動「バルトの道」や「歌う革命」、「ロック・マーチ」など、文化を通した連帯と非暴力の抗議運動を体験して頂けます。同アプリは会場周囲を約20分間歩くツアーで体験できます。無料でダウンロードでき、日英両言語で利用可能です。
ARアプリ「バルトの道」概要
開始時期:5月27日(月)〜 6月中
価格:無料
ダウンロード:アップルストア、グーグルストア
※平和的デモ運動「バルトの道」とは
バルトの道とは、1989年8月23日、約200万人以上の人々が手を繋ぎ、エストニア、ラトビア、リトアニアを横断する690kmに及ぶ人間の鎖「バルトの道」を形成した、重要な平和的デモ運動です。
開催概要
会期 |
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会場 | スパイラルガーデン |
住所 | 107-0062 東京都港区南青山5-6-23 Google Map |
時間 |
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入場料 |
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TEL | 03-3498-1171 |
URL |
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SNS | |
主催 | KOI NIPPON、ISSP Latvia、Juhan Kuus Documentary Photo Center |
助成 | Baltic Culture Foundation、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 【芸術文化魅力創出助成】、東芝国際交流財団、Lithuanian Council for Culture |
提供 | SIGMA、Artglass |
メディアパートナー | ENCONTER |
関連イベント
パネルディスカッション「写真に潜むダブル・スピーク(二重表現)」
同時代の日本の写真との比較を通して、バルト三国と日本の写真家が、目紛しい変化 の中でどのように社会を記録したか探求します。戦後、急速な近代化を遂げた日本の 写真家たちは、バルト三国の写真家達と同様、伝統と進歩のせめぎ合いを捉えてきま した。これらのパネルディスカッションでは、レンズを通して日常生活を写し出す力強さに焦点を当て、日本とバルト三国の写真表現の伝統と、時代が芸術表現に与える 影響力に関して模索します。
日時:5月30日(木)18:00 〜 20:00
チケット:無料
登壇者:
・アグネ・ナルシンテ Agnė Narušytė(メインキュレーター)
・渡部真也 (B) (テンプル大学ジャパンキャンパス アート学科 上級准教授)
・トーマス・ヤールベルト Toomas Järvet(共同キュレーター)
ウクライナ難民支援チャリティーオークション
ウクライナ難民支援のお役に立てるよう、チャリティーオークションを行います。同オークションでは、ラトビア、リトアニア、エストニアのキュレーターが、バルト三国のヒューマニズム写真作家による30点以上の作品を紹介、参加者はプリント作品を購入することが出来ます。オークションでの収益金はウクライナ難民支援を実施している非営利組織に寄付します。
日時:6月4日(火)18:00 〜 20:00
チケット:無料
広報用画像一覧
- カリユ・スール 《祖父と共に》1975
- ペーター・トーミング 《放棄 (海岸にて II)》1980s
- ゼンタ・ジヴィジンスカ シリーズ《川の近くの家》より 1975
- ロームアルダス・ポルジェルスキス シリーズ《リトアニアの巡礼》より 1986
- アンドレス・グランツ シリーズ《ラトビア周辺》より 1987
- アルノ・サール《メルカ、ニール、ユルカ、そして知らない少年》 1983
- ゲルダス・シャシュコス シリーズ《テレビ》より 1975-1985
- アレクサンドラス・マシアウスカス シリーズ《農村市場》より 1974
- ロームアルダス・ポルジェルスキス シリーズ《リトアニアの巡礼》より 1978
- カリユ・スール 《静けさ》1976
- ペーター・ランゴヴィッツ シリーズ《新しい近所の朝》より 1982-1992
- ペーター・ランゴヴィッツ シリーズ《新しい近所の朝》より 1982-1992
- ビオレタ・ブベリーテ《ヌード 16》1983
- ゼンタ・ジヴィジンスカ シリーズ《川の近くの家》より 1967
- アルギマンタス・クンチュス シリーズ 《海辺にて》より 1977
- アルギマンタス・クンチュス シリーズ 《海辺にて》より 1983
- マーラ・ブラフマナ《リガ. パラダガヴァでの中庭》 1966
- エネ・カルマ シリーズ《祖母の生まれた場所》より 1977
- エネ・カルマ シリーズ《祖母の生まれた場所》より 1978
- グナーズ・ビンデ《ヌード》1967
- グヴィドー・カヨンス シリーズ《主題011》より 1988
- アルゲルダス・シャシュコス シリーズ《テレビ》より 1975–1985
- ロームアルダス・ポルジェルスキス シリーズ《バルトの道》より 1989
- アイヴァース・リアピンシュシリーズ《バルトの道》より 1989
- カリユ・スール シリーズ《バルトの道》より 1989
- ロームアルダス・ポルジェルスキス シリーズ《バルトの道》より 1989
- ティート・ヴェルマーエ シリーズ《バルトの道》より 1989
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