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ブロンズギャラリー
中国青銅器の時代

開催期間会期

泉泉屋博古館(京都・本館)では、「ブロンズギャラリー 中国青銅器の時代」を2025年4月26日(土)から 8月17日(日)まで開催いたします。1970年大阪万博の年に完成した青銅器館。ふたたび大阪で万博が開催される2025年4月、京都本館のリニューアルオープンに合わせブロンズギャラリーも展示を刷新して皆さまをお迎えします。4室からなる展示室の構成はそのままに、モダン建築の傑作が生みだす空間を活かしつつ、中国古代の超絶技巧が発揮された青銅器の魅力にさまざまな角度から迫る展示をお楽しみください。

《虎卣(こゆう)》 殷後期・前11世紀 泉屋博古館

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展覧会概要

1970年大阪万博の年に完成した青銅器館。ふたたび大阪で万博が開催される2025年4月、京都本館のリニューアルオープンに合わせブロンズギャラリーも展示を刷新して皆さまをお迎えします。
4室からなる展示室の構成はそのままに、モダン建築の傑作が生みだす空間を活かしつつ、中国古代の超絶技巧が発揮された青銅器の魅力にさまざまな角度から迫る展示をお楽しみください。


見どころ
1. 泉屋博古館のシンボル、青銅器館が約半世紀ぶりのリニューアル。昭和のモダン建築の魅力はそのままに、展示ケースや内装を新調、より美しく、より見やすく生まれ変わりました。

2. いまから3000年前の中国、太古の奇想と超絶技巧によってあらわされた青銅器の数々。“かっこいい”から“かわいい”まで目白押しの造形美は、まさに「東洋美術最後の秘境」といっても過言ではありません。

3. はじめて中国青銅器に触れる初心者にも安心のイントロダクションを付し、さらに中国青銅器を深く知りたい中~上級者も納得の充実した解説を掲示。中国古代の世界にどっぷりと浸れる空間です。

4. 新たに「泉屋博古の庭」と東山の景色を眺めることのできるビュースポットが登場。濃密な鑑賞のあとは、緑豊かな自然の風景で心休まるひと時を。

5. リニューアルオープンにあわせて、中国青銅器の名品選を刊行予定。さらには待望の青銅器グッズも各種取り揃え、みなさまのご来館をお待ちしております。


章立て
gallery 01 住友コレクション 名品大集合
いまから約3000年前、日本ではちょうど縄文時代が終わりにさしかかるころ、中国大陸では殷や周といった古代王朝が栄え、高度に発達した鋳造技術によって青銅器の数々がつくられていました。中国青銅器のもっとも大きな特徴は、儀礼用の容器が発達した点にあり、古代の超絶技巧によって、実用性と装飾性を兼ね備えた複雑な造形の青銅器が生み出されました。ギャラリー1は、住友コレクションの中国青銅器のなかでも選りすぐりの名品を一堂に会し、古代中国の世界へといざなうイントロダクションとなっています。

gallery 02 青銅器の種類と用途
殷周時代の青銅器は普段使いの日用品ではなく、王侯貴族たちが祖先の神々をまつるために用いた聖なる「おもてなし」の道具でした。そのため、青銅器にはかなり詳細な用途が決まっており、実際にそうした用途で使うための機能性がそなわっているのが大きな特徴となっています。ギャラリー2では、青銅器の種類と用途を大きく食器・酒器・水器・楽器に分けてご紹介し、当時の人々がどのように青銅器を使っていたのかを想像できるよう展示を工夫しています。

gallery 03 文様モチーフの謎
具体的な用途がありながら、そうした機能とは相反するような複雑怪奇な造形を見せる殷周青銅器。ギャラリー3では殷周青銅器の文様・モチーフに焦点を当て、その魅力に迫ります。祖先をまつる聖なる器である殷周青銅器には、その表面を覆い尽くすようにさまざまな文様があらわされ、なかにはトラやミミズク、ウシなどの動物モチーフも数多く登場します。そうした文様が何を意味していたのかについては多くの謎がありますが、丁寧な解説とともに、劇的な造形の背後にある当時の人々の思想や信仰の世界を探っていきます。

gallery 04 東アジアへの広がり
祭政一致の殷周時代が終わり、秦漢帝国が形成されると、祭祀儀礼に用いられた青銅製の容器の製作は衰退しますが、代わって青銅鏡が数多くつくられるようになり、日本列島を含む東アジア世界へともたらされました。ギャラリー4では中国青銅器の影響力が東アジアへと広がる過程に注目し、日本列島でつくられた青銅器もあわせてご紹介します。


泉屋博古館 外観 前庭『泉屋博古の庭』(植治11代小川治兵衞)

(左)泉屋博古館 外観
(右)前庭『泉屋博古の庭』(植治11代小川治兵衞)

泉屋博古館とは泉屋博古館は住友家が集めた美術品を保存、研究、公開する美術館として1960(昭和35)年に財団設立されました。
住友コレクションの多くは、住友家第15代当主・住友吉左衞門友純(すみともきちざえもんともいと)〔号 : 春翠(しゅんすい1864~1926)〕によって明治時代中頃から大正時代にかけて集められたもので、特に、中国古代青銅器のコレクションは質と量ともに世界有数の青銅器コレクションとして高く評価されています。現在は青銅器のほか、中国・日本書画、西洋絵画、近代陶磁器、茶道具、文房具、さらには能面・能装束など、幅広い領域にわたる作品3,500件(国宝2件、重要文化財19件、重要美術品60件を含む)以上を有し、京都と東京の2都市で住友コレクションの魅力を発信する施設として運営しています。
現在の施設は1970年、大阪で開催された日本万国博覧会に向け世界各国から訪れる人々をもてなす迎賓館として誕生しました。建設から50余年の年月を経た古い設備を刷新し、現代のスタイルに対応した快適な観賞空間とするため、一年間の休館期間を設けて改修工事を行いました。2025年春、ふたたび関西において万国博覧会が開催される年に、満を持してリニューアルオープンいたします。

開催概要

会期
2025年4月26日(土)〜2025年8月17日(日)
会場 泉屋博古館
住所 606-8431 京都府京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24 Google Map
時間
10:00〜17:00(最終入館時間 16:30)
休館日
月曜日、5月7日(水)、7月22日(火)、8月12日(火)(5月5日、7月21日、8月11日は開館)
観覧料
一般 1,000円(800円)、学生 600円(500円)、18歳以下無料
※学生ならびに18歳以下の方は証明書ご呈示ください
※20名様以上は( )内の団体料金
※障がい者手帳ご呈示の方はご本人および同伴者1名まで無料
※上記料金で併催のリニューアル記念名品展もご覧になれます
※6/10~6/20、8/5~8/17の期間は本展のみ開催、一般 600円(500円)、学生 400円(300円)でご覧になれます
TEL 075-771-6411
URL
【泉屋博古館|公式サイト】
https://sen-oku.or.jp/kyoto/
SNS
主催 公益財団法人 泉屋博古館
後援 京都市、京都市教育委員会、京博連、公益社団法人京都市観光協会、NHK京都放送局
交通案内
地下鉄
*東西線「蹴上」駅から徒歩約20分
*烏丸線「丸太町」駅1番出口から京都市バス93・204系統
京都市バス
5・93・203・204系統「東天王町」下車、東へ徒歩200メートル
32系統「宮ノ前町」下車すぐ
*JR・新幹線・近鉄電車「京都」駅から 5系統
*阪急電車「烏丸」駅24番出口から 32・203系統
*京阪電車「三条」駅8番出口から 5系統
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会期中の催し

関西の中国青銅器を所蔵する館が集まる関西青銅器サミット2025 や、学芸員によるギャラリートークなど、特別なイベントも各種予定しています。詳細は以下の展覧会ページをご覧ください。
https://sen-oku.or.jp/program/20250426_bronzegallery/

同時開催

リニューアル記念名品展Ⅰ
帰ってきた泉屋博古館 いにしえの至宝たち
開催期間:2025年4月26日(土)〜6月8日(日)
https://www.artpr.jp/senoku-kyoto/2025renewal1

広報用画像一覧

  • 画像説明《虎卣(こゆう)》 殷後期・前11世紀 泉屋博古館
  • 画像説明《夔神鼓(きじんこ)》 殷後期・前12世紀 泉屋博古館
  • 画像説明《鴟鴞尊(しきょうそん)》 殷後期・前13-12世紀 泉屋博古館
  • 画像説明《戈卣(かゆう)》 殷後期・前12-11世紀 泉屋博古館
  • 画像説明《饕餮文平底爵(とうてつもんへいていしゃく)》 殷前期・前14世紀 泉屋博古館
  • 画像説明《饕餮文方罍(とうてつもんほうらい)》 殷後期・前12-11世紀 泉屋博古館
  • 画像説明《方格規矩四神鏡(ほうかくきくししんきょう)》 前漢末・前1-後1世紀 泉屋博古館
  • 画像説明重要文化財《画文帯同向式神獣鏡(がもんたいどうこうしきしんじゅうきょう)》 後漢末~三国・3 世紀 泉屋博古館
  • 画像説明国宝《線刻仏諸尊鏡像(せんこくぶつしょぞんきょうぞう)》 平安・12世紀 泉屋博古館

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