プレスリリース

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泉屋博古館(京都・本館)が、
2025年4月にリニューアルオープン!
住友コレクションの美術館 泉屋博古館が生まれ変わります

泉屋博古館(京都・本館)は東山・鹿ヶ谷の地に誕生し、2025年には65年目を迎えます。2024年1月からの約一年間の改修工事を経て、2025年4月、リニューアルオープンいたします。1970年に竣工した1号館は、同年に開催された大阪万博の際に、世界各国から訪れる人々をもてなす迎賓館として誕生しました。当館のコレクションの主役は、質と量ともに世界有数を誇る青銅器コレクションです。国内外で高く評価された当館の青銅器コレクションを展示する「青銅器館」もリニューアルいたします。また、1986年に竣工した2号館には、このたび新たな展示室が新設されました。装いあらたな当館にぜひご期待ください。

1号館ホール(改修後)

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住友家15代当主・春翠が収集した中国青銅器が核となる「住友コレクション」。
そのコレクションを有する美術館・泉屋博古館(せんおくはくこかん/京都・本館)は、一年の改修工事をへて、2025年4月26日にリニューアルオープンいたします。

大阪万博(1970年)に、世界各国から訪れる人々をもてなす迎賓館として誕生
京都東山の地にたたずむ1号館は、1970年の大阪万博開催の折、住友グループの迎賓館として国内外の賓客をもてなすために建設されました。完成から五十余年が経過し、京都府下でも指折りのモダニズム建築として高い評価を受けつつも、設備の老朽化や過去の弥縫的なバリアフリー施策の問題をかかえてきました。この度の改修は現代の美術館に求められる機能を備え、失われた意匠をとりもどし、この建築をあるべき姿で後世へ伝えてゆくために行われました。
展示室のリノベーションや増設、設備の刷新で心地よい鑑賞空間を実現し、収蔵庫を増設して文化財保存につとめます。また建物意匠の原点回帰、新しいバリアフリー設備や衛生空間の整備を行い、ホスピタリティとサステナビリティに富む美術館へ生まれ変わります。
緑豊かな東山の魅力はそのままに、多くの皆さまの安らぎの空間となれるよう、活動してまいります。



変わらないために変える -改修のポイント
これからも長く美術品の魅力を伝えていくために館内の細部にまで改修を施しております。

1.展示室はより広く、より美しく
これまでの企画展示は2号館の一室のみで行われていましたが、さらにその隣にもう一部屋、展示室を増設しました。展示面積、部屋数、展示室の回遊性がボリュームアップしたことで、展示空間のドラマが向上します。
いずれの展示室も照明機器を一新し、調光や色調整が自由になりました。

2号館新展示室 青銅器館展示室(改修後)
(左)2号館新展示室、(右)青銅器館展示室(改修後)

2.青銅器館本来の建築意匠へ原点回帰
青銅器館のある1号館の中央ホールには、平成のバリアフリー工事で車いす用のリフトが設置されました。この度の工事ではリフトを移設、迎賓施設の象徴空間であったホールの機能が帰ってきました。
螺旋階段と天窓から差し込む光が織りなす、本来の魅力を感じてください。。

1号館ホール(改修後)
1号館ホール(改修後)

3.美術館の新たな「顔」 -レンガ空間の魅力を存分に
大きなインフォメーションカウンターを新設、お客様を迎える新たな美術館の「顔」として活躍します。荷物のお預かりも可能、壁側にあった車いす用の段差解消機は左側へ移設しサイネージを新設。
館内各所のサイネージが情報を発信します。。

エントランス
エントランス

4.収蔵庫の増設 -文化財を未来へ
専用駐車場や最新のセキュリティを備えた収蔵庫を新設しました。
風致地区である周囲の家並みに溶け込むよう、環境にも配慮された建物は京都・東山の美術館ならではの佇まいです。

5.ユーザビリティの向上
鹿ヶ谷通からの入口は雰囲気のよい石畳でしたが、より安全を確保するため、段差のないフラットな通路に改修しました。丸太町通の正門では車と歩行者が交差することのないよう、歩道を設けました。
さらに、より多くのかたに安心してご来館いただけるよう、多目的トイレや授乳室を新設しました。

6.ミュージアムショップの開設-オリジナルグッズぞくぞく。
改修前はインフォメーションでチケットやグッズも販売していましたが、念願のミュージアムショップが誕生しました。
オリジナルグッズが続々登場、ご注目ください。

ミュージアムショップ
ミュージアムショップ


ほっとひといきつける人気のスポットはそのままに。

泉屋博古の庭
名匠「植治」の11代小川治兵衞が手がけたこだわりの庭園。開館中の出入りは自由、散策のついでにお立ち寄りください。

前庭『泉屋博古の庭』
前庭『泉屋博古の庭』

借景を楽しむ中庭
渡り廊下から眺める中庭。東山を借景として京都の美しい四季を満喫いただけます。

借景を楽しむ中庭
借景を楽しむ中庭

新名所「眺めのいい部屋」
青銅器館第1室からつづく「眺めのいい部屋」は、車いす用リフトを移設させた先にある新しいくつろぎスポット。四季の景色を楽しんで。

眺めのいい部屋
眺めのいい部屋

リニューアルオープンは、2025年4月26日から2つの展覧会で開幕!
各展覧会の詳細はあらためてご案内申し上げます。

ブロンズギャラリー「中国青銅器の時代」会期:2025年4月26日(土)-8月17日(日)、9月27日(土)-12月14日(日)
会場:青銅器館

【「ブロンズギャラリー 中国青銅器の時代」オンラインプレスリリース】
https://www.artpr.jp/senoku-kyoto/bronze-gallery2025

青銅器館は1970年日本万国博覧会開催の年にオープンし、多くのお客様をお迎えしてきました。
このたび、京都本館リニューアルオープンに合わせて展示内容を一新します。

第1展示室 名品ギャラリー
住友コレクションの名品を一堂に会した中国青銅器の世界へのイントロダクション。
第2展示室 青銅器の種類と用途
青銅器の種類や用途を最新のデジタルテクノロジーも駆使してご紹介します。
第3展示室 文様・モチーフの謎
青銅器にあらわされた摩訶不思議な文様・モチーフに焦点を当て、その魅力と謎をご紹介します。
第4展示室 東アジアへの広がり
青銅器でつながる東アジア世界をテーマとして、鏡を中心に中国と日本など周辺地域の青銅器をご紹介します。

虎卣 殷後期(紀元前11世紀) 泉屋博古館 線刻仏諸尊鏡像 平安時代(12世紀) 国宝 泉屋博古館 (左から順に)虎卣 殷後期(紀元前11世紀) 泉屋博古館 /線刻仏諸尊鏡像 平安時代(12世紀) 国宝 泉屋博古館



リニューアル記念名品展Ⅰ
「帰ってきた泉屋博古館 いにしえの至宝たち」会期:2025年4月26日(土)-6月8日(日)
会場:企画展示室

【「帰ってきた泉屋博古館 いにしえの至宝たち」オンラインプレスリリース】
https://www.artpr.jp/senoku-kyoto/2025renewal1

リニューアルオープンを記念して開催する名品展の第一弾は、当館が一貫して活動の根本としてきた住友家伝来の美術品より、仏教美術、絵画・書、茶道具など、日本・中国・朝鮮の美術工芸を精選してご紹介します。
いにしえより名高い逸品、時代とともに新たな価値が見いだされた優品。いずれも、時に気高く、時に優しく、出会う度に違った表情を見せてくれます。観る人の心に寄り添う不朽の住友コレクション、その奥深さに再び出会うまたとない機会です。
美と思索の歴史重なる京都東山の緑豊かな地で、いにしえから尊び愛でられてきた名品の数々を心ゆくまで堪能ください。

伊藤若冲《海棠目白図》江戸時代(18世紀) 泉屋博古館 《小井戸茶碗 銘 六地蔵》朝鮮時代(16世紀) 泉屋博古館東京
(左)伊藤若冲《海棠目白図》江戸時代(18世紀) 泉屋博古館/(右)《小井戸茶碗 銘 六地蔵》朝鮮時代(16世紀) 泉屋博古館東京

泉屋博古館(京都・本館) 2025年の展覧会スケジュールはこちらから
https://www.artpr.jp/senoku-kyoto/2025_kyoto-schedule

当館のコレクションについてコレクションの多くは、住友家第15代当主・住友吉左衞門友純(すみともきちざえもんともいと)号 : 春翠(しゅんすい、1864~1926)によって明治時代中頃から大正時代にかけて集められたものです。現在の住友グループの礎を築いた春翠は、家業の銅山経営をはじめ、様々な事業の拡大と近代化を推し進める一方で、芸術文化にも高い関心を示し、1900(明治33)年に大阪府へ図書館の建設費用と図書購入費を寄付するなど、文化的な社会事業にも大きな足跡を残しました。

一方で春翠は茶の湯や能楽といった日本の古典芸能を嗜み、邸宅の床の間には四季の移ろいを寿ぐ日本画を飾るなど、財界きっての数寄者(すきしゃ)として風雅に遊びました。また中国文人への憧れから、文房具に囲まれた書斎で煎茶や篆刻(てんこく)を愉しみました。さらに実兄である西園寺公望(さいおんじきんもち)の影響を受け、積極的に同時代の洋画家たちを支援した春翠は、自身も風光明媚な須磨の海岸に洋館を建て、当時としては先進的な洋式の暮らしを楽しみました。このように多岐にわたる文化へ関心を寄せた春翠は、古今東西の優れた美術品を収集しました。春翠が買い求めたこれらの作品は、今日の住友コレクションの母胎となっており、いずれも春翠の典雅で清淡な美意識が流れています。

鴟鴞尊 殷後期(紀元前13~前12世紀)泉屋博古館 鴟鴞尊 殷後期(紀元前13~前12世紀)泉屋博古館

(左)鴟鴞尊(しきょうそん) 殷後期(紀元前13~前12世紀)泉屋博古館
(右)饕餮文方罍(とうてつもんほうらい) 殷後期(紀元前12~前11世紀) 泉屋博古館蔵

住友コレクションと言えば、中国青銅器。
質と量ともに世界有数の青銅器コレクションとして知られます。
住友コレクションの中心は、国内外で高く評価されている青銅器のコレクションです。
当館は1960(昭和35)年に住友家より500点を超える青銅器や鏡鑑(きょうかん)の寄贈を受けて設立しました。これら古銅器類の収集は煎茶趣味をきっかけとしましたが、家業の産銅にちなむこともあって、春翠が最も力を入れて取り組んだ結果、質と量ともに世界有数の青銅器コレクションとして知られるようになりました。住友の青銅器は、造形的に優れた作品だけではなく、歴史史料として貴重な作品も多く、体系的かつ学術的にも非常に高い価値をもちます。
また、当館では、青銅器コレクションの精緻な美しさに触れていただくための青銅器コレクション専門の展示棟「青銅器館」を有しています。こちらは、竣工当時の意匠を取り戻す形でリニューアルいたします。

開催概要

会場 泉屋博古館
住所 606-8431 京都府京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24 Google Map
休館日
月曜日(祝日の場合は翌平日)、展示替え期間中、夏期・冬期
観覧料
一般 企画展 1,000円、特別展 1,200円
学生 企画展 600円、特別展 800円
18歳以下無料
※学生ならびに18歳以下の方は証明書ご呈示ください
※20名様以上は団体割引あり
※障がい者手帳ご呈示の方はご本人および同伴者1名まで無料
※2025年6月10日(火)〜6月20日(金)、8月5日(火)~8月17日(日)は、ブロンズギャラリーのみ開催、一般 600円、学生 400円でご覧いただけます
TEL 075-771-6411
URL
【泉屋博古館|公式サイト】
https://sen-oku.or.jp/kyoto/
SNS
交通案内
地下鉄
*東西線「蹴上」駅から徒歩約20分
*烏丸線「丸太町」駅1番出口から京都市バス93・204系統
京都市バス
5・93・203・204系統「東天王町」下車、東へ徒歩200メートル
32系統「宮ノ前町」下車すぐ
*JR・新幹線・近鉄電車「京都」駅から 5系統
*阪急電車「烏丸」駅24番出口から 32・203系統
*京阪電車「三条」駅8番出口から 5系統

広報用画像一覧

  • 画像説明泉屋博古館 外観
  • 画像説明1号館ホール(改修後)
  • 画像説明2号館展示室(改修後)
  • 画像説明2号館新展示室
  • 画像説明青銅器館展示室(改修後)
  • 画像説明1号館ホール(改修後)
  • 画像説明エントランス
  • 画像説明青銅器館入口(改修後)
  • 画像説明正門からの夜景
  • 画像説明ミュージアムショップ
  • 画像説明前庭『泉屋博古の庭』(植治11代小川治兵衞)
  • 画像説明借景を楽しむ中庭(植治11代小川治兵衞)
  • 画像説明眺めのいい部屋
  • 画像説明2号館ロビー(改修後)
  • 画像説明鴟鴞尊(しきょうそん) 殷後期(紀元前13~前12世紀)泉屋博古館
  • 画像説明饕餮文方罍(とうてつもんほうらい) 殷後期(紀元前12~前11世紀) 泉屋博古館
  • 画像説明虎卣(こゆう) 殷後期(紀元前11世紀) 泉屋博古館
  • 画像説明線刻仏諸尊鏡像 平安時代(12世紀) 国宝 泉屋博古館
  • 画像説明伊藤若冲《海棠目白図》江戸時代(18世紀) 泉屋博古館
  • 画像説明《小井戸茶碗 銘 六地蔵》朝鮮時代(16世紀) 泉屋博古館東京

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