プレスリリース
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泉屋博古館東京 2024年展覧会スケジュール
泉屋博古館東京(東京・六本木)は、2024年度の年間スケジュールを決定いたしました。2024年は下記の5つの展覧会を開催予定です。各展覧会の詳細については、あらためてご案内いたします。
泉屋博古館東京(東京・六本木) 2024年 展覧会スケジュール
企画展
うるしとともに ― くらしのなかの漆芸美*特集展示「受贈記念 伊万里・染付大皿の世界」
2024年1月20日(土)-2月25日(日) アジアの人々が見出した不思議な樹液、漆。ある時は天然の接着剤、またある時には表面に艶と光沢を与える塗料として漆は活用されてきました。そして各地域の特性や美意識に応じて様々な技法が花開き、生み出された多彩な漆芸品は東洋の人々のくらしに深く根差してきました。本展では、住友コレクションの漆芸品の数々を、用いられてきたシーンごとにひもとくことで、漆芸品を見るたのしみ、使うよろこびについてもう一度考えたいと思います。
また同時開催として、漆芸品と同じく私たちのくらしを彩ってきた陶磁器のなかから、近年当館へご寄贈いただいた瀬川竹生コレクションの染付大皿を受贈後初めて公開します。江戸時代後期に佐賀県・有田地域でつくられた染付大皿の斬新で大胆な意匠は、圧倒的な迫力で、粋な青と白の世界へみなさまを誘います。(単館開催)
【「うるしとともに― くらしのなかの漆芸美」オンライン・プレスリリースはこちら】
https://www.artpr.jp/senoku-tokyo/urushi2024
(左)象彦《扇面謡曲画蒔絵会席膳・椀》大正時代・20世紀 泉屋博古館
(右)《染付玉取龍文大皿》江戸時代後期・19世紀 泉屋博古館東京(瀬川竹生コレクション)
企画展
ライトアップ木島櫻谷 ― 四季連作大屏風と沁みる「生写し」2024年3月16日(土)-5月12日(日)大正6年に大阪天王寺の茶臼山に竣工した住友家本邸を飾るために描かれた木島櫻谷の「四季連作屏風」を全点公開。上質な金地にそれぞれ季節の花を趣向を変えて描いた高さ180センチにもなるこの四双の大屏風は、制作途中で新聞に報じられるほど、当時世間の耳目を集めていました。
大正期の櫻谷は、独特な色感の絵具を用いたり、顔料を厚く盛り上げ、筆跡を立体的に残し油彩画のような筆触に挑戦しています。そのために櫻谷は、“技巧派”とか“大正の呉春”とか、“最後の四条派"などと称されましたが、櫻谷の真骨頂は、それに収まらない極めて近代的なもので、古典画題に時代を超越する現代性を与え、リアルな人間的な感情を繰り込んでいます。絵の中の花鳥動物たちは櫻谷の筆を通して息を吹き返し、生き生きと輝きはじめ、とりわけ、動物が折節にみせる豊かな表情が観る者の心に沁みます。江戸時代中期京都で生まれた円山四条派の代表的な画家たちによる花鳥画表現を併せて紹介することで、櫻谷の「生写し」表現の特質をライトアップします。(単館開催)
【「ライトアップ木島櫻谷」オンライン・プレスリリースはこちら】
https://www.artpr.jp/senoku-tokyo/spotlightonokoku
(左)木島櫻谷《柳桜図(左隻)》大正6年(1917)泉屋博古館東京
(右)木島櫻谷《柳桜図(右隻)》大正6年(1917)泉屋博古館東京
企画展
歌と物語の絵 ― 雅やかなやまと絵の世界2024年6月1日(土)-7月21日(日)
(巡回:泉屋博古館 2023年6月10日[土]~7月17日[月・祝])古来、語り読み継がれてきた物語は、古くから絵巻物など絵画と深い関係にありました。和歌もまた、三十一文字の世界が絵画化されたり、絵に接した感興から歌が詠まれたりと、絵画との相互の刺激から表現が高められてきました。物語絵や歌絵の特徴のひとつは、精細な描写と典雅な色彩。宮廷や社寺の一級の絵師が貴人の美意識に寄り添い追求した「やまと絵」の様式を継承することでしょう。広い階層に広がった近世には自由で個性豊かな屏風、絵巻も登場します。本展では館蔵の住友コレクションから、近世初期の物語絵と歌絵を選りすぐって紹介します。
【「企画展 歌と物語の絵―雅やかなやまと絵の世界」オンライン・プレスリリースはこちら】
https://www.artpr.jp/senoku-tokyo/yamatoe2024
(左)《竹取物語絵巻》(部分)江戸時代・17世紀 泉屋博古館
(右)重文《是害房絵巻》南北朝・14世紀 泉屋博古館
特別展
昭和モダーン、モザイクのいろどり 板谷梅樹の世界*同時開催「特集展示 住友コレクションの茶道具」
2024年8月31日(土)-9月29日(日)
(巡回:板谷波山記念館 2024年4月20日[土]~6月23日[日])昭和時代、モダーンなモザイク作品で人々を魅了した板谷梅樹(いたや・うめき、1907-1963)という作家をご存知ですか。モザイク画は陶片などのかけらを寄せあわせ、絵や模様を生み出すもので、19世紀末のアール・ヌーヴォーの流行と共に欧米から日本に伝わりました。
梅樹は、ステンドグラスに惹かれ、近代陶芸の巨匠であった父・波山(1872-1963)が砕いた陶片の美しさに魅了され、モザイク画を発表します。代表作は、旧日本劇場一階玄関ホールの巨大なモザイク壁画で、陶片の色彩を活かした壮大なモザイク壁画は、当時の人々を驚嘆させたに違いありません。帝国美術院展覧会(帝展)をはじめ公募展にモザイク額などを発表した梅樹は、モザイク作家として活躍しました。
本展では、梅樹が手掛けたエキゾチックなモザイク額、美しい飾筥やペンダントヘッドなどの愛らしい装飾品を通して、板谷梅樹の人となりに迫ります。
【「昭和モダーン モザイクのいろどり 板谷梅樹の世界」オンライン・プレスリリースはこちら】
https://www.artpr.jp/senoku-tokyo/itayaumeki2024
(左)板谷梅樹《モザイク額「花」》昭和時代・20世紀 個人蔵
(右)板谷梅樹《モザイク額「キリン」》昭和時代・20世紀 個人蔵
特別展
オタケ・インパクト 越堂・竹坡・国観、尾竹三兄弟の日本画アナキズム2024年10月19日(土)-12月15日(日)かつて、官展や巽画会等を舞台に輝かしい活躍を見せた三兄弟の画家がいました。
新潟県に生まれた尾竹越堂(おたけ・えつどう1868~1931)、竹坡(ちくは1878~1936)、国観(こっかん1880~1945)の三兄弟は、文部省美術展覧会をはじめ、明治から昭和にかけて様々な展覧会で成功を収め、まさに「展覧会の申し子」として近代日本画史にその名を残しました。しかしながら、時に実験的ともいえるラディカルな制作を試み、また破天荒な生き方を貫いた尾竹三兄弟は毀誉褒貶にさらされ、これまでの美術史の語りからは見過ごされてきました。
本展は、東京で尾竹三兄弟を紹介する初めての展覧会です。彼らの重要作をはじめ、多数の新出作品や未公開資料から、知られざる尾竹三兄弟の人と作品を紹介します。また尾竹三兄弟は、住友家第15代当主・住友吉左衞門友純(号:春翠)と親交を結んだことから、その交流についても紹介します。そして展覧会制度のなかで躍動した三兄弟の作品を一堂に会すことで、日本画の豊かな展開と展覧会芸術の到達点をご覧いただきます。(単館開催)
【「オタケ・インパクト―越堂・竹坡・国観、尾竹三兄弟の日本画アナキズム―」オンライン・プレスリリースはこちら】
https://www.artpr.jp/senoku-tokyo/otake-impact
(上段左)尾竹越堂《漁樵問答(左隻)》大正5年(1916) 個人蔵
(上段右)尾竹越堂《漁樵問答(右隻)》大正5年(1916) 個人蔵
(中段左)尾竹竹坡《九官鳥(左隻)》明治45年(1911) 個人蔵
(中段右)尾竹竹坡《九官鳥(右隻)》明治45年(1911) 個人蔵
(下段)尾竹国観《人物図》明治30年代 泉屋博古館東京
開催概要
会場 | 泉屋博古館東京 |
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住所 | 106-0032 東京都港区六本木1丁目5番地1号 Google Map |
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休館日 |
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観覧料 |
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
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*読者様へのチケットプレゼントはすべての展覧会におきましてご提供可能です。制作スケジュール上、お送りは該当展覧会開催の2-3か月前になりますこと、あらかじめご了承ください。 |
広報用画像一覧
- 象彦《扇面謡曲画蒔絵会席膳・椀》大正時代・20世紀 泉屋博古館
- 《染付玉取龍文大皿》江戸時代後期・19世紀 泉屋博古館東京(瀬川竹生コレクション)
- 木島櫻谷《柳桜図(左隻)》大正6年(1917)泉屋博古館東京
- 木島櫻谷《柳桜図(右隻)》大正6年(1917)泉屋博古館東京
- 円山応挙《双鯉図》江戸・天明2年(1782)泉屋博古館
- 《竹取物語絵巻》(部分)江戸時代・17世紀 泉屋博古館
- 重文《是害房絵巻》南北朝・14世紀 泉屋博古館
- 板谷梅樹《モザイク額「花」》昭和時代・20世紀 個人蔵
- 板谷梅樹《モザイク額「キリン」》昭和時代・20世紀 個人蔵
- 尾竹越堂《漁樵問答(左隻)》大正5年(1916) 個人蔵
- 尾竹越堂《漁樵問答(右隻)》大正5年(1916) 個人蔵
- 尾竹竹坡《九官鳥(左隻)》明治45年(1911) 個人蔵
- 尾竹竹坡《九官鳥(右隻)》明治45年(1911) 個人蔵
- 尾竹国観《人物図》明治30年代 泉屋博古館東京
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