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特別展
現代マイセンの磁器芸術
―巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語メルヘン―(仮)

開催期間会期

泉屋博古館東京(東京都港区六本木1丁目5番地1号)にて、「現代マイセンの磁器芸術 ―巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語―(仮)」を2025年8月30日(土)より11月3日(月・祝)まで開催します。ヨーロッパ初の磁器焼成に成功したマイセンは、現在まで多くの名品を世に送り出してきました。本展では、現代マイセンを代表する「アラビアンナイト」「サマーナイト」「ブルーオーキッド」などのシリーズを生み出した巨匠ハインツ・ヴェルナー(Heinz Werner 1928-2019)の作品を紹介します。本展は、巨匠ハインツ・ヴェルナーに焦点を当てた初の展覧会となります。

「サマーナイト」ティーサービス マイセン 1974年頃~ 
装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:ルードヴィッヒ・ツェプナー 個人蔵

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展覧会概要

ヨーロッパを代表する名窯、マイセン。現在のドイツ、ザクセン州の古都・マイセンで18世紀に王立の磁器製作所として創業しました。ヨーロッパ初の磁器焼成に成功したマイセンは、現在まで多くの名品を世に送り出してきました。
日本においては初期のマイセン製品が特に人気を集めてきましたが、実は1960年頃からのいわゆる「現代マイセン」にも知られざる優れた製品が数多く存在します。マイセンの培った高度な磁器作りの技術と、成型・デザイン・人形制作などの芸術家グループの豊かな才能が合わさって生み出された磁器は、極めて質が高く、まさに“磁器芸術”と言えるものでしょう。
本展では、現代マイセンを代表する「アラビアンナイト」「サマーナイト」「ブルーオーキッド」などのシリーズを生み出した巨匠ハインツ・ヴェルナー(Heinz Werner 1928-2019)の作品を紹介します。
ヴェルナーはドレスデン芸術アカデミーの分校として1764年に設立されたマイセン養成学校で絵付けを学び、後に様々な名作のデザインを手掛けました。ヴェルナーがデザインを手がけた多彩なサービスウェアの数々、プラーク(陶板)などの作品を通して、その魅力を体感していただけるでしょう。
また、ヴェルナー自身が残した「日本は第二の故郷」という言葉のとおり、大変な親日家としても知られ、芸術的表現において日本にちなむデザインを生み出すなど日本との関わりも深い人物です。 
本展は、巨匠ハインツ・ヴェルナーに焦点を当てた初の展覧会となります。ヴェルナーが創作した名作を中心に、現代マイセンの美しき磁器芸術をご紹介します。


展示構成(予定)
プロローグ:名窯の誕生(17~18世紀)
18世紀の伝統的なマイセン製品と、その手本となった17世紀の柿右衛門窯の製品などを交え、名窯マイセンの誕生と歴史を紹介します。 

第1章:磁器芸術の芽吹き(1943~1960年代前半)
東ドイツ時代のマイセン養成学校で、絵付師となるべく厳格な教育を受けたヴェルナー。芸術家集団のひとりとしてデビューした直後の1960年代初期の作品を紹介します。

第2章:名シリーズの時代(1960年代後半~1970年代後半)
1960年代後半~1970年代後半にかけてヴェルナーは、「サマーナイト」 「アラビアンナイト」 「ほら吹き男爵」「森の狩り」「ブルーオーキッド」を始めとした名シリーズを次々と生み出します。シェイクスピアの「真夏の夜の夢」にインスピレーションを得て創作した「サマーナイト」はティターニアとツェットル像を中心に夢溢れる世界が広がります。あわせてユニカート(1点物)として制作されたプラーク(陶板)なども紹介します。

第3章:光と色彩の時代(1970年代後半以降)
1970年代後半からヴェルナーのデザインは、具象を超え、生命力あふれる美しい色と線や面の共演となっていきます。1975年には初来日し、日本の風景を描いた作品も創作します。円熟を見せつつも、常に新しい挑戦に満ちたヴェルナーの作品を紹介します。

エピローグ:受け継がれる意匠
マイセンを引退した後も、ヴェルナーは幻想的で美しい作風の絵画などを意欲的に制作します。彼の晩年を辿るとともに、現在のマイセンで活躍する、ヴェルナーの遺志を継ぐ若いアーティストたちを紹介します。

開催概要

会期
2025年8月30日(土)〜2025年11月3日(月・祝)
会場 泉屋博古館東京
住所 106-0032 東京都港区六本木1丁目5番地1号 Google Map
時間
11:00〜18:00
※金曜日は19:00まで開館 ※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日、9月16日・10月14日(火) ※9/15・10/13・11/3(月・祝)は開館
入館料
一般1,500円(1,300円)、学生800円(700円)、18歳以下無料
※学生・18歳以下のかたは証明書のご呈示が必要です
※20名様以上の団体は( )内の割引料金
※障がい者手帳等ご呈示の方はご本人および同伴者1名まで無料
TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
URL
【泉屋博古館東京 公式サイト】
https://sen-oku.or.jp/tokyo/
SNS
主催 公益財団法人泉屋博古館
監修 荒川正明氏(学習院大学教授)
特別協力 アンティークアーカイヴ
協力 マイセン磁器日本総代理店、ジーケージャパンエージェンシー株式会社
企画協力 株式会社キュレイターズ
巡回予定 愛知県陶磁美術館 2026年春~
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広報用画像一覧

  • 画像説明「色絵龍虎図輪花皿」 肥前・有田窯 江戸時代中期(17世紀-18世紀)愛知県陶磁美術館蔵
  • 画像説明「梅樹竹虎図大皿」マイセン 18世紀 愛知県陶磁美術館蔵
  • 画像説明ラウンドケーキプレート「アラビアンナイト」コーヒーサービスより マイセン 1967年頃~ 
    装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:ルードヴィッヒ・ツェプナー 個人蔵
  • 画像説明「アラビアンナイト」コーヒーサービス マイセン 1967年頃~ 
    装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:ルードヴィッヒ・ツェプナー 個人蔵
  • 画像説明「サマーナイト」ティーサービス マイセン 1974年頃~ 
    装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:ルードヴィッヒ・ツェプナー 個人蔵
  • 画像説明ティターニアとツェットル「サマーナイト」ティーサービスより 
    マイセン 1974年頃~ 装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:ルードヴィッヒ・ツェプナー 個人蔵
  • 画像説明「ほら吹き男爵」コーヒーサービス マイセン 1964年頃~ 
    装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:エアハルト・グローサー、アレクサンダー・シュトルク、
    ルートヴィッヒ・ツェプナーの共作 個人蔵
  • 画像説明「ドラゴンメロディ」コーヒーサービス  マイセン 1994年
    装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:ルードヴィッヒ・ツェプナー 個人蔵

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