プレスリリース
UPDATE
建築空間や自然環境を活かした
ミュージアムのパフォーマンス・プログラム
2023年3-4月
1986年の開館以来、展覧会だけでなく数々のパフォーマンス事業を行ってきたことで知られる世田谷美術館。ダンスや演劇、音楽などが館内各所で上演されることを想定した建築空間を活かし、また周囲の自然環境や展覧会と関連させながら、400本に及ぶプログラムを展開してきました。近年は映像作品として公開する企画もあります。2023年春は、「中村恩恵カナリアプロジェクト 沈黙のまなざし Silent Eyes」および「蛙犬プロジェクト Frog Dog Project」のふたつのユニークな試みをお楽しみいただけます。
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パフォーマンス・プログラム 2023年3-4月
世田谷美術館では2023年3-4月、「中村恩恵カナリアプロジェクト 沈黙のまなざし Silent Eyes」「蛙犬プロジェクト Frog Dog Project」のふたつのユニークなパフォーマンス・プログラムをご用意しております。
「中村恩恵カナリアプロジェクト 沈黙のまなざし Silent Eyes」
冬至から春分までの散策と、夜の美術館で踊る身体が、映像インスタレーションに
映像インスタレーション
2023年3月14日(火)~3月21日(火・祝)10:00-18:00 ※ 3月20日(月)は休館
中村恩恵によるトーク
2023年3月18日(土)13:00-14:00
国内外で長く活躍してきた振付家・ダンサー中村恩恵のコンセプトによる、2022年の冬至から2023年の春分の日までのプロジェクト。アーティストが社会のカナリア――危機が訪れるとその声が聞こえなくなる存在――になっていないかと自問し、この社会を生きぬく葛藤について考えたかったという中村は、世田谷美術館を見守るクヌギの木に思いを託します。泉イネ、トヨダヒトシなど他ジャンルのアーティストも交えて、それぞれに踊り、描き、撮り、語りあい、ときに沈黙しながら、思索を深めることになりました。
(画像左)世田谷美術館を見守るクヌギの木 撮影:今井智己
(画像右)散策するプロジェクトメンバー。左からトヨダヒトシ、泉イネ、中村恩恵。右端は担当学芸員の塚田美紀 撮影:今井智己
月に2回、夕暮れどきに集まってクヌギの姿を見つめ、砧公園を散策後、夜の美術館で中村が踊る…答えにたどりつくために何度も問いを闇に投じる、その繰り返しの軌跡を、写真家・今井智己の記録写真による映像インスタレーションとしてお見せします。
会場は、世田谷美術館1階の、レストランに向かう廊下。日中でもほの暗く、物思いにふけるのにふさわしいこの空間は、中村が踊った現場でもあります。映像に導かれるように歩みを進めると、その先では春の光にたたずむ大クヌギが、静かに待っています。ぜひお運びください。
(画像2点とも)夜、クヌギの映像とともに踊る中村恩恵 撮影:今井智己
3か月にわたるプロジェクトの進行は、世田谷美術館パフォーマンスInstagramにて連載しているほか、美術館公式サイトのブログで数回ずつまとめてご紹介しています。こちらもぜひご覧ください。
会場:世田谷美術館1階廊下 観覧無料
参加アーティスト:中村恩恵、泉イネ、トヨダヒトシ
記録写真:今井智己
主催:世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)
日時:2023年3月18日(土)13:00-14:00
会場:世田谷美術館2階講義室
定員:20名
参加費:500円 ※当日現金にて精算
申込:事前予約制・先着順。定員に達し次第しめきり。3月11日(土)12:00より当館ウェブサイトにて予約受付開始。
https://www.instagram.com/setabi.performance/
世田谷美術館イベントページ
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/event/detail.php?id=ev01011
ローザンヌ国際バレエコンクールにて受賞後渡欧。モンテカルロ・バレエ団を経て、キリアン率いるネザーランド・ダンス・シアターに所属し、世界を牽引する振付作家たちの作品に参加する。退団後は、キリアン作品のコーチも務め、パリ・オぺラ座はじめ世界各地のバレエ団や学校の指導にあたる。また振付家としてNoism、Kバレエカンパニー、新国立劇場バレエ団等にて作品を発表。芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章等多数の受賞歴を持つ。
中村恩恵 撮影:大河内禎一
「蛙犬プロジェクト Frog Dog Project」
作家の幼少期の記憶・体験から生まれた空想の動物〈蛙犬〉が、動きだす
蛙犬 in セタビの森:企画展の会期中、ひっそり館内外をうろつく〈蛙犬〉との遭遇
(1)日時:3月30日(木)11:00-11:30/15:30-16:00(予定)
(2)日時:4月1日(土)、2日(日) さくら祭(10:00-15:00)の開催時間中
ワークショップ
4月9日(日)、4月12日(水)、4月13日(木) 3日間全て13:30-16:00
お披露目パフォーマンス
4月14日(金)11:00-16:00 ※リハーサルから本番までを含む
1階で開催中の企画展「わたしたちは生きている! セタビの森の動物たち」の関連企画。〈蛙犬〉とは、イタリアを拠点に活動するアーティスト・吉田萠が生み出した空想の動物です。
(画像2点いずれも)「蛙犬プロジェクト」イメージヴィジュアル Photo: Stefano Croci
吉田が幼少の際に恐怖の対象であった動物が「蛙」と「犬」でした。このふたつの動物に関わる個人的な体験などをもとに、「人間社会と動物の関係」というテーマから見えてくる様々なイメージが、作品のモチーフとなっています。彫刻作品である〈蛙犬〉は棒づかい人形でもあり、複数人で操作することで一定の距離を歩くパフォーマンスが可能です。吉田は、それらから派生したドローイング作品も制作しています。
(画像左)「蛙犬プロジェクト」イメージヴィジュアル Photo: Stefano Croci (画像右)吉田萠《蛙犬のためのドローイング》2023年
企画展の会期中、〈蛙犬〉はひっそり館内外をうろつきます。またワークショップや、その成果のお披露目としてのパフォーマンスおよびトークも行います。ワークショップ講師とパフォーマンス演出は、吉田とともに、当館の過去のパフォーマンス・プログラムでも招聘した演出家・振付家ルカ・ヴェジェッティが務めます。なお、パフォーマンスのお披露目会場は、展覧会が終わって空っぽになった展示室。さまざまな動物の作品の気配が残るなかでのパフォーマンスになるでしょう。
(1)日時:3月30日(木)11:00-11:30/15:30-16:00(予定)
会場:世田谷美術館館内(1階展⽰室を含む ※1階展⽰室は有料)
(2)日時:4月1日(土)、2日(日) さくら祭(10:00-15:00)の開催時間中
※詳細は当館ウェブサイトにてお知らせします。
会場:さくら祭会場(当館エントランス広場ほか ※入場無料)
パフォーマンスは「わたしたちは生きている! セタビの森の動物たち」展の会期終了後である4月14日に、動物たちが去り、静まり返った1階展示室にて披露します。講師には〈蛙犬〉の原案者である吉田萠と、演出家・振付家のルカ・ヴェジェッティを迎え、“セタビの森”を想起させる今回限りのパフォーマンスをつくります。
講師:吉田萠(美術家)、ルカ・ヴェジェッティ(演出家・振付家)
日時:〈ワークショップ〉4月9日(日)、4月12日(水)、4月13日(木) 3日間全て13:30-16:00
〈お披露目パフォーマンス〉4月14日(金)11:00-16:00 ※リハーサルから本番までを含む
会場:世田谷美術館地下創作室、1階展示室ほか
対象:13才以上、上記4日間すべて参加可能な方
定員:15名
参加費:3,000円 ※初日に現金にて精算
申込:事前予約制・先着順。定員に達し次第しめきり。3月10日(金)10:00より、当館ウェブサイトにて予約受付開始。
出演:ワークショップに参加されたみなさん
演出:吉田萠(美術家)、ルカ・ヴェジェッティ(演出家・振付家)
トーク登壇者:吉⽥萠、ルカ・ヴェジェッティ、吉⽥絵美(当館学芸員)
日時:4月14日(金)14:00-16:00(終了予定)
※上演時間45分程度。終了予定時刻はトークを含む。
会場:世田谷美術館1階展示室
定員:40名
参加費:500円 ※当日現金にて精算
申込:事前予約制・先着順。定員に達し次第しめきり。3月10日(金)10:00より、当館ウェブサイトにて予約受付開始。
企画原案:吉田萠
ゲストディレクター/コレオグラファー:ルカ・ヴェジェッティ
主催:世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)
世田谷美術館イベントページ
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/event/detail.php?id=ev01019
吉田萠 Photo:堀 哲平
1998年渡伊、2004年ボローニャ美術学院絵画科卒業。現代美術と劇空間を表現活動の場として制作を行っている。最近の主な仕事に、個展「蛙犬」(GALLERY TAGA2、東京、2021年)、グループ展「イタリア俗語」(イタリア文化会館、東京、2021年)、「SENZA SAPERE DOVE – PRATICA DEL FUORI(どことも知れず―外部への詩情)」(Villa Davia、サッソ・マルコーニ、イタリア、2023年)など。ヴェジェッティ作品への参加として、人形劇「ペレアスとメリザンド」(Swedish Cottage Marionette Theater、ニューヨーク、2017年)、パフォーマンス「風が吹く限りずっと――ブルーノ・ムナーリのために」(世田谷美術館、2018年)、細川俊夫作曲オペラ「班女」(サントリーホール、2009年/カタパルトオペラ、ニューヨーク、2022年)、コラボ作品として「視線の地獄 モーリス・メーテルリンクの人間と動物の世界より」(MAMboボローニャ近代美術館、2019年)などがある。
ルカ・ヴェジェッティ Photo:堀 哲平
1990年より振付家、演出家として活動。作品はWorks & Processグッゲンハイム、マーサ・グラハムダンスカンパニー、シテ・ドゥ・ラ・ミュジック等で制作、上演され高い評価を得てきた。近年の仕事に原案・演出・振付を手がけた「左右左」(横浜能楽堂とジャパン・ソサエティー〈ニューヨーク〉の共同制作、2017年)、ジェローム・ロビンス作品を再読・新演出した「Watermill」(ブルックリン音楽アカデミー、2018年)、サルバトーレ・シャッリーノ作曲オペラ「Infinito Nero」(ボローニャ、2021年)など。美術館のための作品に、パフォーマンス/ビデオインスタレーション「Scenario」(MART、ロヴェレート、2016年)、「風が吹く限りずっと――ブルーノ・ムナーリのために」(世田谷美術館、2018年)、演能を世田谷美術館の空間のために再考した「夢の解剖――猩々乱」(世田谷美術館、2021年)、2009年に日本初演を手懸けた細川俊夫作曲オペラ「班女」の新演出(カタパルトオペラ、ニューヨーク、2022年)などがある。
開催概要
会場 | 世田谷美術館 |
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住所 | 157-0075 東京都世田谷区砧公園1-2 Google Map |
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL |
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広報用画像一覧
- 「中村恩恵カナリアプロジェクト 沈黙のまなざし Silent Eyes」 撮影:今井智己
- 世田谷美術館を見守るクヌギの木 撮影:今井智己
- 散策するプロジェクトメンバー。左からトヨダヒトシ、泉イネ、中村恩恵。右端は担当学芸員の塚田美紀 撮影:今井智己
- 夜、クヌギの映像とともに踊る中村恩恵 撮影:今井智己
- 夜、クヌギの映像とともに踊る中村恩恵 撮影:今井智己
- 中村恩恵 撮影:大河内禎一
- 「蛙犬プロジェクト」イメージヴィジュアル Photo: Stefano Croci
- 「蛙犬プロジェクト」イメージヴィジュアル Photo: Stefano Croci
- 「蛙犬プロジェクト」イメージヴィジュアル Photo: Stefano Croci
- 吉田萠《蛙犬のためのドローイング》2023年
- 吉田萠 Photo:堀 哲平
- ルカ・ヴェジェッティ Photo:堀 哲平
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