プレスリリース
UPDATE
コスチュームジュエリー
―美の変革者たち―
シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクションより
宇都宮美術館(栃木県宇都宮市長岡町1077)にて、「コスチュームジュエリー ―美の変革者たち― シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクションより」を2024年9月8日(日)より12月15日(日)まで開催いたします。20世紀はじめ、ポール・ポワレが嚆矢となり、シャネルによって広く普及したコスチュームジュエリー。宝石や貴金属といった素材の既成観念から解放され、優れたデザインや衣服との組み合わせの魅力によりパリのモード界を席巻、やがてアメリカへも伝わりました。本展は、コスチュームジュエリーの展開を400点あまりの作例を通じて包括的にご紹介する日本初の展覧会です。
展覧会概要
―――解き放たれた、自由な輝き。
20 世紀はじめ、ポール・ポワレが嚆矢となり、シャネルによって広く普及したコスチュームジュエリー。宝石や貴金属といった素材の既成観念から解放され、優れたデザインや衣服との組み合わせの魅力によりパリのモード界を席巻、やがてアメリカへも伝わりました。本展はコスチュームジュエリーの展開を包括的にご紹介する日本初の展覧会です。
ディオールやスキャパレッリなどオートクチュールのコレクションのために生み出された作品はもちろん、ジュエリー工房による精緻なネックレスやブローチに、リーン・ヴォートランやコッポラ・エ・トッポらによる独創的な逸品、そしてミリアム・ハスケルやトリファリに代表される、幅広い層に支持されたアメリカン・コスチュームジュエリー。これらを、国内随一のコレクションから選りすぐり、 400点あまりの作例を通じてご紹介するとともに、各デザイナーが素材の自由を獲得することで生み出した、それぞれの様式美を探ります。
みどころ
1. オートクチュールのコスチュームジュエリー
第1章では、コスチュームジュエリーの先鞭をつけたデザイナー、ポール・ポワレのマスクが出迎えます。細かなガラスビーズなどを繊細に縫い付けた夜会用マスク「深海」は、デザイナーの自由な発想とそれを支える職人たちの技術の協働がもたらす豊かなコスチュームジュエリーの黎明を象徴しています。シャネル、ディオール、スキャパレッリらポワレに続く革新的なデザイナーによって監修された作品群を通観します。
2. ヨーロッパのコスチュームジュエリー
第2章では、ヨーロッパの様々な工房によるクチュールジュエリーを集積します。独自のガラス技法を駆使したメゾン・グリポワ、ヴェネチアンビーズを効果的に使用したコッポラ・エ・トッポなどの工房によるオリジナル作品だけでなく、シャネル、ランバンなどのオートクチュールメゾンへ提供された作品も一堂に会します。 新しい素材、技法によって生み出された、 ファインジュエリーの模倣に縛られない、自由なデザイン・質感をお楽しみいただけます。
3. アメリカのコスチュームジュエリー
第 3 章では、 ヨーロッパから伝播し浸透していくなかで、 素材やモチーフなどにおいて自由でユニークな発展を遂げたアメリカのコスチュームジュエリーを紹介します。優雅で穏やかなデザインのミリアム・ハスケルや、映画を通して羨望の的となった煌びやかなジョセフ・オブ・ハリウッドなど、 その幅広いスタイルを示します。また、多様な素材の作品に着目したコーナーでは、意匠の奇抜さだけでなく、新しい可能性を模索したデザイナーたちの自由かつ貪欲な姿勢が読み取れます。
4.ドレスとコスチュームジュエリーのコーディネート
本展は2023年10月より始まった巡回展です。本展4会場目となる宇都宮美術館では、新たにシャネル、ディオール、イヴ・サンローランのドレスやスーツを紹介します。ドレスに合わせてコーディネートしたコスチュームジュエリーをともに展示する試みも見どころの一つです。
開催概要
会期 |
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会場 | 宇都宮美術館 |
住所 | 320-0004 栃木県宇都宮市長岡町1077 Google Map |
時間 |
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休館日 |
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入館料 |
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TEL | 028-643-0100 |
URL |
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SNS | |
主催 | 宇都宮美術館、下野新聞社 |
監修 | 小瀧千佐子 |
特別協力 | William Wain(コスチュームジュエリー研究家/イギリス、ロンドン) |
学術協力 | Deanna Farneti Cera(コスチュームジュエリー研究家/イタリア、ミラノ) |
協力 | chisa、株式会社世界文化社 |
企画協力 | 株式会社キュレイターズ |
後援 | 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ |
関連イベント
講演会
講師:小瀧千佐子氏(本展監修者、コスチュームジュエリー研究家)
日時:9 月 15 日(日) 14:00~15:30(13:30 開場)
会場:宇都宮美術館講義室
定員:150 名(先着順) ※要企画展チケット、事前申込不要
ワークショップ
「ヴェネチアンビーズで楽しむ手作りネックレス」
講師:小瀧千佐子氏(本展監修者、コスチュームジュエリー研究家)
日時:9 月 29 日(日) ①10:30~12:30 ②14:00~16:00
参加費:8,000 円
定員:各 12 名(1 組につき 4 名まで) ※要企画展チケット
※事前申込制。申込方法は美術館 HP をご確認ください。
担当学芸員によるギャラリートーク
日時:10 月 19 日(土)、26 日(土)、11 月2日(土)
各回 14:00~ ※要企画展チケット、事前申込不要
広報用画像一覧
- ポール・ポワレ《夜会用マスク、ブレスレット「深海」》、制作:マドレーヌ・パニゾン、1919年、メタリックチュールにガラスビーズとクリスタルガラスで刺繍
- スキャパレッリ《ネックレス「葉」》、デザイン/制作:ジャン・クレモン、1937年頃、クリアエナメル彩メタル、メタルメッシュ、個人蔵
- スキャパレッリ《クリップ「ハート」モチーフ》、デザイン:ジャン・シュルンベルジェール、1938年頃、エナメル彩メタル、ラインストーン
- シャネル《ネックレス「花」モチーフ》、制作:メゾン・グリポワ、1938年、パート・ド・ヴェール・エナメル ガラス、メタル
- シャネル《ブローチ「カメリア」モチーフ》、制作:メゾン・グリポワ、1958-1959年、パート・ド・ヴェール・エナメル ガラス(マザーオブパール仕上げ)、ラインストーン、ガラスビーズ、クリスタルガラス
- クリスチャン・ディオール《ネックレス、イヤリング》、デザイン:ロジェ・ジャン=ピエール、制作:ミッチェル・メイヤー、1954年頃、ラインストーン、模造パール、メタル
- コッポラ・エ・トッポ《チョーカー「花火」》、デザイン:リダ・コッポラ、1968年、クリスタルガラス、ガラスビーズ、ワイヤー、メタル
- シス(シシィ・ゾルトフスカ)《ネックレス》、デザイン:ダミアン・シュラー、制作:メゾン・シス、1960年頃、カボションガラス、クリスタルガラス、黒染加工メタルネット
- シス(シシィ・ゾルトフスカ)《ブローチ “クジャク” モチーフ》、デザイン:シシィ・ゾルトフスカ、制作:メゾン・シス、1950年代、アイスクラックガラス、カボションガラス、メタル
- トリファリ《ペアクリップ 「ペーターとヘレン」》、デザイン:アルフレッド・フィリップ、制作:トリファリ、クラスマン&フィシェル社、1939年、エナメル彩メタル、ラインストーン、クリスタルガラス
- クリスチャン・ディオール《デイ・ドレス》、デザイン:クリスチャン・ディオールまたはイヴ・サンローラン、1957年頃、ウール・シャンタン、杉野学園衣裳博物館蔵
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